isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
環の再建という一大事業
今週のおひつじ座は、不意に「はじまり」の実感が深まっていくような星回り。
『朝顔の二葉より又はじまりし』(高浜虚子)という句のごとし。
この時作者はじつに79歳。命をめぐる複雑な思いの交錯やもつれ、思いもよらぬ結びつき、人に言えぬ失敗や悲しみなどをこれまで嫌というほど経験してきたからこそ、「すべてはこの二葉から始まるのだ」という深い実感が得られたはず。
あなたもまた、一個人のプライドなどよりもずっと力強く、普遍的なものへとグッと根を下ろしていくような感覚を大事にしていくべし。
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正常な体験を耕す
今週のおうし座は、“平凡な”規則正しさを“ノーマル”な生活にもたらしていこうとするような星回り。
「ミニマル・ミュージック」を提唱する現代作曲家のひとりであるジョン・アダムズは、2010年のインタビューの中で「毎日午前九時から午後四時か五時くらいまで仕事をする」が「僕の経験からいうと、本当に創造的な人々の仕事の習慣はきわめて平凡で、とくにおもしろいところはない」と話しています。
「基本的に、なんでも規則正しくやれば、創作上の壁にぶちあたったり、ひどいスランプに陥ったりすることはないと思っている」と断言も。
あなたも、アダムズのようにさまざまな創造性の現れを経験していくべく、まずは少しずつ土地をならして耕しつつ、自分なりの「規則正しい生活」を改めてデザインし直していくことがテーマとなっていくはず。
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怪物の自問自答
今週のふたご座は、「普通」からこぼれ落ちた自分の一面を改めて受け止め直していこうとするような星回り。
『ひげを剃り百足虫を殺し外出す』(西東三鬼)という句のごとし。
ひげ剃りという、刃物を顔を当てるという行為。偶然が故意かはともかく、夏の生命力をその身に宿した毒々しい百足虫を踏み殺すという行為。そして、そのまま平然と外出してしまうという行為。これら3つの行為が合わさったとき、作者の思いがけない一面が浮かび上がってくるはずです。
あなたも、自身の思いがけない一面をすべて受け止めていくぐらいの気概で過ごしていきたいところです。
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自主的な脱・奴隷化
今週のかに座は、「海賊稼業」を可能にするだけの確かな規律と掟を、おのれに課していこうとするような星回り。
18世紀前半までの大航海時代最後にして最大の海賊とされるバーソロミュー・ロバーツは、海賊ではなく合法の雇用を選ぶ水夫のことを“あんぽんたん”だと言っていたのだそうですが、それにはきちんとしたワケがありました。
この時代、荒くれ者の海賊にも船長ごとに取り決めた掟があり、現代の私たちがイメージするほど無軌道な者はまれで、中でもロバーツの掟は厳しいものだったそう。
あなたもまた、どうしたら自分もよき海賊になれるか、そのためにはどんな決めごとが必要となるか、試行錯誤してみるといいでしょう。
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背中語り
今週のしし座は、どこかにあったストーリーにはまり込んでいこうとするような星回り。
『分け入つても分け入つても青い山』(種田山頭火)という句のごとし。
作者43歳の頃の作で、この句を詠んだ直後に行乞(托鉢)の旅に出ています。その直接的なきっかけとなったのは、尾崎放哉の死でしょう。作者は面識こそなかったものの、彼の放浪流転の生き様に深い敬意を抱いていましたから、掲句はいわば放哉に対するレクイエムの意味合いもあったはず。
あなたもまた、自身がどのようにこの世界と向きあわんとしているか、思いがけず浮き彫りになっていくことでしょう。
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歴史とキャッチボール
今週のおとめ座は、「自分たちは滅亡するかも知れない」という意識を日常に打ち込んでいこうとするような星回り。
作家の武田泰淳は、日本が戦争に負けて数日たった頃、周りがロシア人や中国人ばかりの上海のフランス租界に、ドイツ系ユダヤ人の女性と同棲していた友人宅を訪ねた先で直面した、ある体験について書いています。
武田自身が言及しているように、滅亡を考えるとは「ひねくれであり、羨望であり、嫉妬」に他ならなかった訳ですが、それでも「日本の国土にアトム弾がただ二発だけしか落とされなかったこと、そのために生き残っていること、それが日本人の出発の条件なのである」と言い切ってみせたのです。
あなたもまた、そうした60年以上前に提起された問題意識を、いかに自分なりに受け止め、継承していけるかということが問われていくでしょう。
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からだを開いて
今週のてんびん座は、敵味方の二分法をそっと投げ捨てていこうとするような星回り。
『足元へいつ来(きた)りしよ蝸牛(かたつむり)』(小林一茶)という句のごとし。掲句は病床の父の元へとかけつけ、いったんの小康状態に入って一息ついたときに詠まれたもので、つかの間の安堵感が独特の表現で巧みに表現されています。
作者にとっては、まるで父を除けばこの世のどこにも味方がいないかのように感じていたところに、蝸牛がそっと励まし「そんなことないよ」と語りかけてくれているように感じたのかもしれません。いや、むしろそんな敵味方の二分法を超えたところに、不意に連れていかれたのだとも言えるでしょう。
あなたもまた、固く閉じていたその身をかすかわずかに開いて、何か誰かに委ねていくことがテーマとなっていきそうです。
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弱くて哀れでなぜか笑える
今週のさそり座は、今の日本社会に対抗していくだけの人間的な器が問われていくような星回り。
「人非人でもいいじゃないの。私たちはなお、生きてさえいればいいのよ」は、太宰治の晩年に書かれた短編『ヴィヨンの妻』を締めくくる有名なセリフです。「人非人」とはいわば、“ひとでなし”の異称であり、この小説の語り手である「私(さっちゃん)」の旦那である、自称詩人の「大谷」のこと。
底知れぬやさしさとはげしさを秘めた肉の戦慄。「大谷」が当時の日本そのものだとしたら、語り手である「私」は男性中心社会の行使した権力や横暴に対する、抵抗の根源にあるものの象徴だったのかも知れません。
あなたもまた、現在の日本を相手に、どれだけのユーモアと冷静さをもって「文明の果ての大笑い」を発動させていけるかがテーマになっていきそうです。
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奥行きを取り戻す
今週のいて座は、心地よい緊張感と集中力とを取り戻していくような星回り。
『揚羽蝶森の空気のひとかたまり』(津川絵理子)という句のごとし。光が増せば増すほど、闇もまた濃くなる。
みながみな公正さを振りかざし、耳障りのよい言葉で自身を飾ったり、自身のまわりから闇を追いやろうとすればするほど、人間の本質としての“悪”はますます力をもって存在感を放ってくるものなのではないでしょうか。
あなたもまた、崩れかけていた居住まいをただすような機会を迎えていきやすいでしょう。
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必死こく
今週のやぎ座は、綺麗なだけの存在であろうとする代わりに、すすんで醜さをまとっていこうとするような星回り。
周囲を寄せつけず、こちらを圧倒するようなものに対しても、人びとは惹かれてしまうものであり、そうした存在として日本で古来より人びとを惹きつけてきた最大の存在が「お不動さま」、すなわち不動明王でしょう。
仏教学者の渡辺照宏は、不動明王こそ「奇怪」にして「崇高」という「ヌミノーゼ(言葉では言い難い非合理的で、さまざまな宗教的要素を包含したもの)」の体現者であり、それゆえに人びとはそこに「畏怖」を感じてひれ伏すと同時に、どうしようもなく「魅惑」を感じて引きつけられるのだと言うのです。
あなたもまた、そうした烈しい矛盾の中に身を置いていくことで、自身もまた少しでも「お不動さま」に近づいていけるかがテーマとなっていくでしょう。
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言葉の奥にある感情
今週のみずがめ座は、瞑目して初めて見える光景の解像度をグッとあげていこうとするような星回り。
『熔岩つねに荒涼とある薄暑光』(冨川仁一郎)という句のごとし。熔岩がいかにも荒涼として見えるのは、冷たく厳しい冬の季節ですが、掲句はどこを見渡しても緑したたる初夏にあっても、熔岩はかたくなに季節を拒んでいるのだ、といいます。
とはいえ、拒んでいる感はあっても、草一本はえてないという感じはしない。むしろ、この句からは、わずかばかりではあれど、雑草のみどりが熔岩のすき間から所々に顔をのぞかせて光景が見えてくるはず。
あなたもまた、あえて分かりやすい言葉を使わないことで心の実感を色鮮やかにしてみるといいでしょう。
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語りとまなざし
今週のうお座は、よき「当日の作者」たらんとしていくような星回り。
コンテンツが過剰供給気味になっている今の時代において、「独創性」といった言葉ほど陳腐化してしまっている概念はないように思いますが、そもそもよい作品とはどのように作られうるものなのかということは、もっと問われてもいいように思います。
例えば物語に必要なのは著名な作者ではなくその都度の「話者」であり、そこではむしろ「起源の不在」こそがヒットの原動力となっていく訳で、よい作品をつくるのは一握りの天才というより、多数の人々による受容なのではないでしょうか。
あなたもまた、そうした力を構成する一部として日頃から自分が何を受容しているか、そして受容していきたいのかということを、改めて振り返ってみるといいかも知れません。
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