新田たつお原作による実写映画「静かなるドン」の公開記念舞台挨拶が本日5月13日に東京・新宿バルト9で行われ、伊藤健太郎、本宮泰風、筧美和子、三宅弘城、坪倉由幸(我が家)、山口健人監督が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】1988年から2013年まで週刊漫画サンデー(実業之日本社)で連載された「静かなるドン」は、昼は草食系男子なサラリーマンとして働くが、夜は暴力団総長の顔を持つ近藤静也が主人公の物語。TVドラマ化、映画化などさまざまなメディア展開が行われてきた。静也役の伊藤は「みんなが名前を一度は聞いたことがあるような有名な作品で、静也役をやらせていただけるというお話をいただいたときは、すごくうれしかったです」と当時を振り返る。猪首硬四郎役を務め、総合プロデューサーでもある本宮は「僕も若いときに実際に観ていた作品なので、かなりプレッシャーはあったんですが、みんなで知恵を出しあって作りました」と自信を見せた。
伊藤が「現場は本当に面白い方が多くて。ずっと笑っていた記憶がありますね」と振り返る中、舞台挨拶で笑いを起こしていたのは生倉新八役の三宅と、肘方年坊役の坪倉。坪倉は「アドリブというか、掛け合いでやってくれということが多くて。三宅さんとは初めてですが、息の合った感じができたかな。(我が家の)相方よりもやりやすかった」と冗談交じりにトークする。三宅と坪倉はプライベートも仲良くしていたそうで、山口監督も「皆さん和気あいあいと、楽しくやっていただいたんで助かりました。やはりお芝居にもそれが乗ってくるので、見ていて楽しかったですね」と語る。伊藤も「本番中も本当に笑いをこらえるのが大変で。皆さんにもこの後、たくさん笑っていただけるんじゃないかなと思います」と上映前の観客に向け笑顔を見せた。
静也が思いをよせる同僚・秋野明美を演じた筧は、「私は(静也の)昼の姿を撮影しているところが多かったので、『静かなるドン』だということを忘れてしまうくらい平和でした」とコメント。「監督と伊藤さんが本当に仲がよくて、どんどんラブラブになっていくのを隣で見てて。私、ヒロインなんだけどな、と思っていたんです」と続けると、客席からも笑いが起こる。さらに筧は「(伊藤の)いい芝居が撮れるとスキップしてましたね。全身に喜びがにじみ出てました」と、山口監督の“伊藤健太郎大好きエピソード”も明かした。
最後に伊藤は「ほかの誰かがこの映画をやっていたとして、この映画を観たら嫉妬してしまうだろうなと思うくらい、大好きな作品ができあがったと思っています」と挨拶。山口監督は「素晴らしいキャストの皆さんのおかげで、令和にふさわしい、新しい『静かなるドン』ができたと思います。SNSで100人の友だちに広めていただければ」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。
■ 「静かなるドン」
2023年5月12日(金)より全4話を2話ずつ2週連続公開
□ スタッフ
監督・脚本:山口健人
総合プロデュース:本宮泰風
原作:「静かなるドン」新田たつお(実業之日本社 刊)
脚本:吉崎崇二(QueenB)
音楽:formusic records
製作:英田理志、人見剛史
エグゼクティブプロデューサー:前田利洋、鈴木祐介
プロデューサー:河野博明 丸田順悟
制作プロデューサー:菅谷英一
撮影:石塚将巳
照明:八藤優美
録音:岡本立洋
編集:金田昌吉
スタイリスト: 網野正和
衣裳 / 持ち道具:森内陽子
ヘアメイク:坂口佳那恵
アクション監督:玉寄兼一郎
ガンエフェクト:浅生マサヒロ
スチール:西永智成
整音:大辻愛里
音響効果:小林孝輔
助監督:伊藤良一
製作担当:長田克彦
キャスティング:渡辺有美
制作プロダクション:MinyMixCreati部・ダブルフィールド
配給:ティ・ジョイ
□ キャスト
主演:伊藤健太郎
出演:筧美和子、深水元基、本宮泰風、三宅弘城、坪倉由幸、内田慈、朝井大智、小西貴大、藤井陽人、今野杏南、宮崎吐夢、金橋良樹、飛永翼、香川幸允、御子柴彩里、鈴木裕樹、兒玉宣勝、斉藤天鼓、舘昌美、中村公隆、本田広登、川崎健太 喜矢武豊、筒井真理子、寺島進
※吉崎崇二、川崎健太の崎はたつさきが正式表記。
(c)2023「静かなるドン」製作委員会