友人関係を続ける上で、金銭面での信頼はとくに重要だろう。千葉県に住む40代の女性(営業/年収300万円)は
「今から1年半前、お金の件で絶縁しました」
と自身の経験から学んだ教訓を語ってくれた。(文:真鍋リイサ)
「あっこの子は初めから返すつもりないんだなと思い縁を切りました」
1年半前、元友人の「支払いの立て替え」をしたことが事の発端だった。
「普段から会うし、曲がった事が嫌いな友人だったのでルーズじゃないだろうと思い、一時的だから大丈夫かなと思ったのが甘かったのですが…」
元友人との関係性や性格から、彼女を信じてお金を貸したことがうかがえる。しかし、
「その後返済を求めて連絡しても『さっきまであったキャッシュカードを無くして下ろせなくなった』『盗まれたかも…』と正直信じられない言い訳」
キャッシュカードを紛失しても銀行に届ければ1週間程度で再発行される。通帳で下ろすこともできたはずで、到底受け入れることはできない理由だ。
「正直『お金ないんだ…ごめん待って』と言ってくれれば、もしかしたら待っていたかもしれないですが…」
「でも友人はその数日後人気アーティストグループのライブに行ったとSNSで言っていたのを見て、あっこの子は初めから返すつもりないんだなと思い縁を切りました」
見え透いた嘘をついてまでお金を返さない元友人。さすがに堪忍袋の緒が切れても仕方ない。
「結局お金は帰ってきていませんが、その友人がそんなだらしがない事を見抜けなかった私にも落ち度もあるし、お金はあげるつもりで貸せってよく聞きますが、いい勉強代と思い諦めました」
お金も友情も諦めるしかなかった女性の心中を思うと気の毒だが、「一切向こうからは連絡も無く、彼女と繋がってたSNSも切られて」いたという。元友人は最初から踏み倒すつもりだったのかもしれない。
後日談として、
「周りの友人は以前からその彼女の言動に疑問があったらしく…いつか私が騙されるんじゃないかと心配していたそうです。 周りの意見をしっかり聞かないとダメですね」
と反省していた。やはりそもそも元友人は信頼に足る人物ではなかったようだ。