周囲に何も告げずにとつぜん職場から姿を消す「バックレ」。北海道で「建築業を個人で経営している」という40代前半の男性(建築・土木技術職/個人事業主/年収700万円)は、
「この業界は信じられない内容のバックレエピソードには困らないくらい多いと思います」
と打ち明ける。数あるバックレ話の中から、ホストを辞めて無職で困っているという男性を雇ったときのエピソードを語ってくれた。
「ベルトすら持ってないとの事なので全て用意しました」
それは「某求人広告を見て応募して来た40歳男性」だった。
「地方から出て来てホストをやっていたが年齢的にもキツくなり辞め、現在無職で生活にも困っていて日払いで働きたいとの事。生活もキツいなら頑張ると思い採用し、作業着や安全靴もないどころかベルトすら持ってないとの事なので全て用意しました」
世話をしたのは仕事に関わる事だけではなかった。出勤初日に迎えに行くと、具合が悪そうなので「大丈夫か」と聞くと、
「3日間、何も食べてません……」
という答え。さすがにそんな人を建築現場で働かせるわけにはいかないだろう。「コンビニで朝食、昼食も買ってあげて、なんとか初日終了」と振り返る。どうにか一日働いてくれたようだが、「日払いを渡して明日の迎えの時間を伝えた後に『社長、相談が…』と」切り出された。
「『今月いっぱい働いたと仮定して、その分を前借り出来ませんか?』と言って来ました」
「たくさん人を見て来ましたがこんな事言われたの初めてで笑ってしまいましたが丁重に断り帰宅」
まさか1日しか働いていない新人に1か月分も給料を先渡しなどできないだろう。その後の展開は、こうだ。
「次の日迎えに行くと家から出て来なく、電話も出ないしLINEも既読がつかない。1日でバックレる人間も多いので、気にせず現場に行き」
とここまでは想定内だった模様。驚いたのはさらにその後で……
「お昼くらいに知らない番号から何件か電話が来て、全て『○○さんは居ますか?』と消費者金融からの在籍確認。1日出勤して次の日出てこないのに審査通る訳ないだろとさすがに呆れましたが、その後も彼と連絡取れる事はありませんでした」
バックレたその足で消費者金融に向かい、勤務先を男性の会社にしてお金を借りようとしたのだろう。
「仕事に出てこないで働いてる事にして借金しようとしたり、働いてない分の給料を前借りしようとしたりと40歳にしては常識がなさすぎる人間でした」
と呆れたように綴った。
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