有給休暇は基本的に、従業員が自由に取得できるものだ。しかし、長崎県の40代女性(技能工・設備・運輸/年収200万円)は、有休の取得に関して職場の理解が得られず、理不尽な思いをしたことがある。
休みを申請する前は、多忙を極める日々が続いていた。数か月間にわたって毎日1~2時間残業を続け、3週連続土曜出勤もあったという。そんな中、子どもが短大に進学するにあたり、入学前の支度をしたかったが「これじゃ何があっても急に休みたくても絶対に休ませてくれないな」と思い、有休を申請したという。(文:林加奈)
勝手な言い分の上司「2日間は出てこられると思うんだけど!」
「入学式とその後の2日間のオリエンテーションの分、合わせて3日間の有給休暇を先日申請し、とりあえず許可されました」
ところが、すぐ上の女性上司からこんな苦言を呈されてしまった。
「ねぇ、本当に3日間も休むの?絶対に3日間もいらないと思うの!(入学式以外の)2日間は出てこられると思うんだけど!」
この上司には同年代の子どもがいるというが、「彼女のお子さんは大学に進学していないし、何を根拠にそんなことを言うのかさっぱり理解できず、言い方にも納得いかなかった」と憤慨した女性。そのため、
「出てこられたらね!」
と一言返して「背中を向けて」持ち場に戻ったという。上司と言っても敬語ではないところから、管理職というより少し役職が上の同僚のような関係であることがうかがえる。相手は
「私の態度が気に入らなかったようで『なにコイツむかつくー!ふざけんな!!』と捨て台詞を吐かれました」
と結局単なる喧嘩のような雰囲気になってしまった。
女性がこの件を「上司よりも歳上の同僚」に話したところ、「上司に憤慨しつつ『出てこなくていい!!』と言われた」そう。同僚は「上司を捕まえて何やら進言していた様子」というから、有休取得にケチをつけたことに意見してくれたのだろう。その様子を目撃した女性は、
「自分より格下だと思っている相手(私など)には傲慢な態度ですが、頭の上がらない相手にはヘコへコする上司、年上の同僚のご機嫌取りに必死なようでした。というか、これってパワハラ&モラハラだよな」
と綴り、「どこに訴えたらいいのかな?って考えてます」と思いを巡らせていた。
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