Text by CINRA編集部
鶴岡慧子監督の映画『バカ塗りの娘』が8月25日から青森先行公開、9月1日から全国公開。追加キャスト、予告編、ポスタービジュアルが発表された。
青森の伝統工芸・津軽塗=通称「バカ塗り」をテーマにした同作は第1回『暮らしの小説大賞』を受賞した高森美由紀の小説『ジャパン・ディグニティ』の映画化作品。青森の津軽塗のひとつひとつの工程を丁寧に映し出し、津軽塗職人を目指す娘・美也子と寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯に向き合う姿を描く。美也子役に堀田真由、清史郎役に小林薫がキャスティング。
追加キャストは美也子の兄・青木ユウ役の坂東龍汰、美也子が淡い想いを寄せる花屋の青年・鈴木尚人役の宮田俊哉(Kis-My-Ft2)。2人のコメントも到着した。
ビジュアルには「ひたむきに塗る。ひたむきに生きる。」というコピーと共に、美也子と清史郎がお椀に漆を塗り重ねる姿や、津軽塗の代表的な塗り方のひとつ「唐塗」で仕上げられた漆器が写し出されている。
予告編では「本当にやりたいこと」を言えずにいた美也子が「私、おっとうの仕事手伝いたい」と打ち明ける姿、家族がバラバラになる様子、尚人と交流するシーンなどが確認できる。
5月19日から前売り券ムビチケカードが発売。
【坂東龍汰のコメント】
鶴岡監督の映画がとても好きなので今回お話をいただいた時は素直にとても嬉しく楽しみでした。
キャストの皆様とも以前に共演させていただいた方ばかりだったのでこの皆さんと家族になるんだと思うと安心感がありました笑
ロケ地である弘前市はとても美しい場所で毎日綺麗な空気を吸いながら土地に宿った力に身を任せ演じられました。津軽塗りの美しい職人技、静けさの中に響く音や画面いっぱいに広がる鮮やかな色は見ていて聞いていて一瞬で引き込まれうっとりしてしまいました。
家族のことを思い出して温かい気持ちになれる映画になっていると思います。
是非楽しみに公開を待っていていただけると嬉しいです。
【宮田俊哉のコメント】
映画に出演する機会がこれまであまり無く、この作品のお話を聞いた時は嬉しかったです。
青森の漆という文化を深く知るきっかけになり自分にとって凄く学びになりました。
映画を拝見させて頂き、この作品の時間は緩やかに流れていて普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。
そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました。
主人公の美也子が淡い想いを寄せる花屋という役だったのですが、初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ、とても幸せでした。
堀田さんや小林さんは本当に大変な撮影だったと思いますが、空き時間に色々なお話をしてくださって楽しかったです。
楽屋では坂東さんがムードメーカーで凄く明るくて和やかな空気感を作ってくれました。
『バカ塗りの娘』©︎ 2023「バカ塗りの娘」製作委員会