ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまった。この平日がしんどいと、なまった体が悲鳴を上げている人も多いかもしれない。
特段の移動制限のない大型連休ということもあり、新幹線や飛行機を利用してレジャーを楽しんだという方も大勢いたところだ。活気が戻ってきた感がそこかしこに見受けられる。
さて、活気が戻ってきたと言えばパチンコホールもそれに該当する。昨年末にスマスロ。そして今年はスマパチと呼ばれるスマート式遊技機が登場したこともあり、それに付帯したテレビCMもガンガンやったおかげか、遊技人口は間違いなく増えている。
コロナ禍の間に閉店してしまったホールも少なくないが、まさにスクラップアンドビルド。破壊からの再生。4年に渡るコロナとの戦いを経て残ったお店には、それなりの恩恵が降って湧いた感じになっている。
そのホールがゴールデンウィークでいかに遊技台を運用したのか。ちょっと今回はその話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)
通常、連休中は回収するのが道理。しかし今年は…
僕自身パチンコホールはよく利用するので、今年の最大9連休の期間中、3回もホールに出向いた次第。結果は惜敗。7000円の負けを喫している。
が、こんなの全然軽症みたいなものだ。というのも、普通にホールが設定を入れてくれていたので、そこでだいぶ負けを抑えられたというのがある。
それこそ7日に友達3人と新宿の過疎店に朝から並んだが、僕が打った台は設定5確定演出が出ていたし、他の台も悪くない様子だった。連休もほとんど最後の方になっていて、まだこういうことが出来る体力が残されているとは……と、正直驚いた。ヒキが及ばず負けたけど。
また、この翌日には友人がやはり都内のパチンコホールで設定の良い台を掴んだようで、「ゴールデンウィーク中とは思えない」と喜んでもいた。パチンコに関してはあまり今の釘状況には明るくないが、普段とそう変わらないというか、つまるところ露骨に回収に走っていない調整で落ち着いているホールが散見されていた。これも地味に驚いたところだ。
地方はまだ違うのかもしれないが、関東においてはいくつかの店を覗く限り、しっかり回収はしているんだろうけど、ちゃんと見せ台は用意していたと見受けられる。
状況は悪くなくても、ヒキが及ばず負ける人もいる!
そんなゴールデンウィーク期間中、26万も負けたという人がいるらしい。先日、5ちゃんねるに「パチンカス俺氏のGW戦績、0勝6敗26万負けで終戦ww」というスレッドが5月8日に立っていた。
連休中6日もパチンコに挑み、返り討ちに遭って26万もの大金を失ってしまったとは可哀想な話だ。しかし彼はまだ諦めていないようで、「明日は有給取って泣きの延長戦してくる」とも書き込んでいる。
僕はこの原稿を9日の午後に執筆しているわけだが、そうするともう彼は今まさに最後の大勝負を満喫している最中なのかもしれない。あるいは午前中で矢尽き刀も折れてしまったか。
もっとも敗因は釘の状況が悪いとか、そういうことでもないようだ。「あまりにもヒキが下振れしすぎたわ。まあこれでも今年の収支まだプラス位置にいれてるからそこまで気は重くない」と本人は書き込んでいる。26万負けてまだプラスということは、この人はパチンコがそもそも上手な人間。そしてパチンコばっかやってるおっさんなんだろう。
他にも敗因については「連休初日に普通に回るエヴァつかんで1500ハマりでぶちのめされたところからヒキが狂ったわ」とも書き込んでいる。表記大当たり確率の5倍近いハマりを食らったことで、この人の軍資金はごっそり壊滅。そのままヒキも回復せずに連休が終わったと考えられる。駄目なときって何をやっても駄目だからね。分かる。
一方で「別に今26万負けたからってそれが前にも後にも続くわけじゃないから」と割り切ってもいるし、使うお金も本人曰く泡銭とのこと。借金をしてまで打っているわけでもなさそうだし、まあ依存症ではあるんだろうけど、他人に迷惑を掛けないタイプの依存症なんだろうな。
そうそう。話はちょっと変わるけど、ゴールデンウィークの冒頭で飲み会を開いたんだけど、終わってみるとめちゃくちゃお会計が高くついちゃって。このとき、「ああ、パチンコだったらお金が返ってくることもあるのになぁ」とバカみたいな考えが一瞬頭をよぎってしまった。
怖いねー、損得勘定にパチンコの概念を持ち込むなんて。しかも無意識に。