トップバッターを飾ったのは宮崎。序盤からワンパンマン、ジェノス、シルバーファングらによる戦闘シーンとともに、「正義執行 第二激」「Genos fights」「Never end」といった、激しいギターフレーズの楽曲を畳みかけていく。「SPY×FAMILY」のターンでは、ロイドがアーニャを助け出すシーンや、ロイドの過去回の映像を交えた「Looks like a nice family」、フォージャー家、そして自分の家族への思いをテーマに書いたという「teacups」、手榴弾のピンを指輪の代わりにはめる、ロイドとヨルのプロポーズシーンを使った「Strange Marriage」のライブ編集バージョンなどを披露し、観客を「SPY×FAMILY」の世界観に一気に惹きこむ。ラストには、宮崎と同じ音楽クリエイティブユニット・(K)NoW_NAMEのメンバー・NIKIIEが登場。アーニャの忘れ物を届けるため、ヨルが街中を駆け巡るシーンで流れる「Breeze」をムーディに歌い上げ、観客を魅了した。
続く高梨は観客を煽りながら、「FAIRY TAIL」より「ドラゴンフォース」「3人のドラゴンスレイヤー」をパワフルに演奏。「エルザ推しなので、エルザ2連発で行こうと思います」と言うと、エルザの印象的なシーンとともに「最後の魔法」「エルザのテーマ」が鳴り響き、聴く人の目と耳を惹きつける。「FAILY TAIL メインテーマ 2014」では、ナツたちの劇中の名シーンが効果的に用いられた。ここで「東京ミュウミュウ にゅ~♡」より、桃宮いちご/ミュウイチゴ役の天麻ゆうきが“バトコス”姿でステージに登場。自身も参加している変身シーンの楽曲「地球の未来にご奉仕するにゃん♡」のコーラスパートをかわいらしくも力強く歌唱し、会場を沸かせた。「NARUTO-ナルト- 疾風伝」のターンでは、和太鼓、三味線奏者が参加し、よりダイナミックな演奏が展開され、観客を釘付けにする。「NARUTO Main Theme'16」では高梨がステージを降り、アリーナ席を一周しながらパフォーマンスする場面も。最後の「形勢逆転」では、ナルトとカカシにフィーチャーした映像が映し出され、観る者をエモーショナルな気持ちへと導いた。
ステージ中央にキーボードが設置されたのち、小畑が登壇。アニメの劇伴デビュー作で思い入れが強いという「約束のネバーランド」より「The Promised Neverland Main Theme2」を、孤児院・グレイス=フィールドハウスでのエマたちの幸せだった日々や、その真実を知ってしまう場面を交えながら、ドラマチックに奏でる。「ジャズでとにかくやってくれ」との監督のオファーから制作されたという「ニンジャラ」の「Final Battle」では、会場が重厚なサウンドに包み込まれた。
トリの林は、まずフェスの成り立ちなどを観客に語りかけるように説明。作品概要や楽曲への思いを述べたのち、「君は放課後インソムニア」「紅の彗星&GUNDAM BUILD FIGHTERS」「シャーマンキング」「からくりサーカス」の4曲が連続で届けられた。「からくりサーカス」では、鳴海の物語にフォーカスを当て、鳴海と勝の別れから2人の再会までを再構成した映像が映し出された。「ハイキュー!!」のメインテーマをよりアグレッシブにしたという「“上”」では、烏野高校と青葉城西、「空腹の伝染」では烏野高校と稲荷崎との熱戦のシーンが楽曲を彩った。「僕のヒーローアカデミア」からは、アニメ1期の映像に乗せて「You Say Run」「爆殺王!!」「三位一体」を披露。「三位一体」について林は「声優さんたちの演技と、僕らの音楽と、映像とが一体になったときにアニメの素晴らしさが生み出されると思っているので、3つの力がひとつになるという意味を込めて、最後にこの曲を持ってきました」と言葉を添えた。