続く2周目のTGRコーナーではグッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也がapr LC500h GTの嵯峨宏紀とブレーキングで捉えると2番手にジャンプアップ。その間にmuta Racing GR86 GT、4周目に埼玉トヨペットGB GR Supra GTが2回の給油義務を果たすために早めのピットインを選択してくる。
GT300でポジションを上げてきたのは、12番手からスタートしたDOBOT Audi R8 LMSのロベルト・メリ・ムンタンとなり、6周目の最終コーナーでapr LC500h GTをかわして3番手に浮上する。順位を落としたapr LC500h GTはGAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎にもオーバーテイクを許し5番手に後退してしまう。
10周目、上位勢のなかでapr LC500h GTとSyntium LMcorsa GR Supra GTがピットに入り、apr LC500h GTは燃料補給とタイヤ交換、ドライバーを根本悠生に交代するフルサービスでコースに戻っていく。一方のSyntium LMcorsa GR Supra GTは燃料補給を行うも、そのままマシンをガレージに入れてしまった。
続く34周目にはリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのピットインでトップに立っていたDOBOT Audi R8 LMS、PONOS GAINER GT-Rがピットインを完了し、これでGT300全車が1回目のピット作業を完了する。このタイミングでGT300のトップに立ったのは、2周目にピットに入ったmuta Racing GR86 GTとなり、2番手にも早めのピットインを行った埼玉トヨペットGB GR Supra GTが浮上。その後方3番手にリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R、4番手には8周目にピットインしたHOPPY Schatz GR Supra GTが続く。
そして46周目にはクラストップのmuta Racing GR86 GT、2周後には埼玉トヨペットGB GR Supra GTが2度目のピット作業を行うためにピットイン。両マシンとも燃料補給とタイヤ交換を行い、muta Racing GR86 GTは堤優威から平良響に交代、埼玉トヨペットGB GR Supra GTは川合孝汰がダブルスティントを行うべくコースに戻る。
代わってトップに立ったリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは61周目にピットに向かい、オリベイラからドライバーを交代した名取鉄平が最後のスティントに臨む。そのピットレーン出口では先に作業を完了していたmuta Racing GR86 GTの平良が先行していき、各マシンが2回目のピット作業を終了した後には、再びGT300をリードしていく。
しかし、早めのピットインを行ったmuta Racing GR86 GTはペースが厳しく、後からピットインしたリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが徐々に差を詰めてくると、87周目のダンロップコーナーでテール・トゥ・ノーズのバトルに発展。そして最終コーナーでリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rがmuta Racing GR86 GTのインに入ると、ホームストレートで2台が横に並ぶ展開に。勝敗はTGRコーナーでインを取った名取に軍配が上がり、これでポールスタートのリアライズ日産メカニックチャレンジGT-RがGT300の首位に立つ。
健闘をみせたmuta Racing GR86 GTが0.579秒差の2位となり、こちらも早めのピットイン作戦を採った埼玉トヨペットGB GR Supra GTが3位という表彰台になっている。4位以下にはLEON PYRAMID AMGが続き、PONOS GAINER GT-R、JLOC ランボルギーニ GT3、DOBOT Audi R8 LMS、apr LC500h GT、K-tunes RC F GT3、HOPPY Schatz GR Supra GTまでが入賞を果たしている。