いい大人が「働きたくない」と言うと甘えだと批判されそうだが、どうしても働く意欲がわかない職場環境はある。広島県に住む30代前半の男性(Web・インターネット・ゲーム/年収500万円)は、「働きたくない」と感じる瞬間をテーマにした体験談の募集に
「最初に就職した企業では『働きたくない』と感じていました」
と綴り、仕事のストレスから生じる「負のループ」を打ち明けた。(文:okei)
「本当は睡眠の改善から取り組むべきなのですが……」
「悩みは色々ありました。古い建物で埃によって喘息になったり、お酒の強引さ、陰湿な言葉、為替に左右されるビジネスモデル、仕事のできない古株社員の態度、残業、ストレス、睡眠不足、交通事故などです」
じつに9つの要因を挙げたが、それらは複雑に関係していることだろう。「つまり」として、次のように書いている。
「職場の環境や働き方、自信のなさから感じた不安がストレスになる
→ ストレスを解消するためにゲームや深夜アニメを見る
→ 睡眠不足になり昼間のパフォーマンスが落ちる
→ 十分なアウトプットが出せず残業時間が増えたり、周囲の視線が冷たくなる
→ よりストレスが溜まる
という負のループを抜け出せませんでした」
この負のループ、自分も……と身に覚えのある人も多いのでは。男性はこれを
「本当は睡眠の改善から取り組むべきなのですが、その頃にはすでに職場が嫌いになっていたので、嫌いな職場で働き続けるために睡眠を改善することは、気持ちが受け付けませんでした」
と振り返った。すでにポジティブな気持ちはゼロ、勤労意欲はマイナスのどん詰まり感が伝わってくる。しかし
「思い出すと今でも胃がムカムカする程度には、トラウマになっています。そのため今の職選びには本当に慎重になることができました」
と教訓を込めて綴った。今は働きやすい職場にいるようで何よりだ。