採用面接の場ではビジネスマナーがいつも以上に重視されるが、求職者だけでなく企業側も、十分気を遣うべきだろう。大阪府の40代後半女性(教育・保育/パート・アルバイト/年収100万円未満)は5年前、冠婚葬祭の生花管理事務所のパートに応募したが、面接を受ける前に辞退したという。
「ネット申込をして履歴書を持参。指定の時間に到着し、事務所をノックしたら無人でした。生花配送業務もあるので、しばらく待機しておりました。しかし、面接時間になっても携帯に連絡は入りませんでした」
女性は指定された時間に来たにもかかわらず、連絡なしの待ちぼうけを食わされたのだ。(文:福岡ちはや)
「15分待機し、くたびれたので車に戻ってさらに10分待ちましたが、連絡すらありません」
指定の時間から10分経っても事務所が無人のままなので、不安になった女性は担当者の連絡先に電話をかけた。担当者から「配送で少し遅れますので事務所で待機しててください」と言われ、女性は待機を続けたが、しばらく待っても人が帰ってくる気配はない。
「15分待機し、くたびれたので車に戻ってさらに10分待ちましたが、連絡すらありません。事務所が無人で応対する方もいない状態で、配送してる方が上司になると思うと働く環境も不安に思えて、そのまま車にエンジンをかけて帰宅しました」
その後、本来の時間から1時間以上経ってから、「どちらに行かれましたか?」と連絡が入った。そこで女性は
「パート面接とはいえ、面接予定時間が変更になりそうの連絡1つも前もって寄こさず、無断で遅刻するのは失礼」
と伝えて辞退したという。
「担当者は『ええ……?』と落胆した感じでしたが、最低限のマナーは社会人として必要だと思いました」
もし担当者が事前の連絡をくれていれば、女性も辞退まではしなかったかもしれない。しかし、30分以上も人を待たせて平気な人と働くのはストレスが溜まりそうなので、女性にとってはかえって良かったのではないか。
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