ここで混走時間帯から連続ラップで好調さを披露したのがトヨタ陣営で、36号車au TOM'S GR Supraが1分27秒924のベストとともに、安定して29秒台でラップを重ねていく。一方、GT500クラス占有走行時間帯の予選シミュレーションでは自己ベスト更新を果たした14号車ENEOS X PRIME GR Supraを退け、100号車STANLEY NSX-GTが1分27秒629でセッション最速を奪うなど、スピードの面で一歩も引かない姿勢を示す。
このアウトラップで先頭に入れ替わった14号車ENEOS X PRIMEの山下健太が、同陣営の36号車au TOM'S GR Supraとともに計測4周目までウォームアップラップを主導していくと、約1周ほど遅れてタイヤグリップの発動条件が異なるニッサン陣営が、3号車、24号車と入れ替わりで首位に立ち、タイミングの異なる組同士がお互いを意識しつつ最後のアタックへと向かう。
最後の最後、ただ1台だけ7周目に突入した大嶋は他車の更新で8番手に下がっていたポジションを、2列目4番手に取り戻す1分26秒743としたが最前列を奪うには至らず。100号車STANLEY牧野が「開幕の分も明日は絶対に取り返す」との決意を示す、今季初のポールポジションを獲得。フロントロウには19号車WedsSport ADVAN GR Supra、その背後には16号車ARTAと14号車ENEOS、そして5番手に24号車リアライズが並び、ホンダ、トヨタ、ニッサンの3メーカーに、ブリヂストン、ヨコハマのタイヤ銘柄が入り乱れる上位グリッドとなっている。