初めての就活で頼りにするのは学校の就活支援担当だが、東京都の60代女性(事務・管理/正社員・職員/年収500万円)から、学校経由で応募したのに「非情な」扱いを受けた面接エピソードが寄せられた。
それは「まだ20才で何も知らない学生の頃」に就活したときのこと。かなり昔だが、「その当時ではけっこう大手のメーカーである会社」の面接を受けた際の出来事だという。
「ウチは短大以上、もしくはそれに準ずると各学校にお知らせしているはずですが」
「学校から連絡を入れてもらい、約束の時間にその会社に行き、すぐに面接がありました。その当時、けっこうな人数が来ていてちょっと心配でしたが、やがて私の番がきて何人かの人事担当者の方々との面接が始まりました」と当時を語る。
すると「一人の男性が開口一番」、女性にこんな言葉を投げかけた。
「あなたの学校はなぜ専門学校(専修学校)ではないのですか?ウチは短大以上、もしくはそれに準ずると各学校にお知らせしているはずですが」
学校から応募したはずなのに対象外だと言われてしまい、困惑した女性は「確かにその当時、私が在学中の学校は各種学校でまだ専門学校(専修学校)になってはいなかったです」と説明する。
「しかし、学校(就職活動対策室)にはちゃんとその会社から新卒採用の案内(募集情報)が届いていたので面接に来たのに、その質問になんて答えたのかはショックで今は覚えていません」
と釈然としないまま面接は終わったようだ。
「学校へ帰って先生に報告して、その日は本来、授業を受けなくて良い日でしたが、友人達に励まされていつも通りに過ごした記憶がありました」
「数日後、学校からその会社に抗議の電話をして採用情報案内を学校の掲示板を外したそうです」
ようするにその会社のミスに振り回された形だ。だが「幸い、その後、何社か受けましたが、今では日本で一番有名な会社に入ることができました」と就活に成功した女性。後日談をこう綴った。
「社会人になってしばらくして、私に対して非情なことを言った会社が上場企業から転落したとニュースで見ました。銀座の一等地域にあり、今はほとんどテナントビルになってしまった所に前を通る度に、あの時はなんて会社だったんだろと思っています」
それから何十年も経っているが、今でも忘れられない出来事だったようだ。
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