「雪の降る夜中に車で帰宅した所、運転中に寝落ちしてしまい、ガードレールにぶつかりそうになりました」
こんな危機的状況を明かしたのは、神奈川県に住む50代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収400万円)だ。「この会社やめようと思ったエピソード」として、男性は「経営陣が変わり、合併で会社を拡大し3年ぐらい経ちました」と語りだした。
「次に係長が辞め、部長が辞めました」
当時、「経理の課長」として働いていた男性。
「会社が1.5倍の規模になったにもかかわらず、経営陣がアホで同じ人数でやろうとしました。当然仕事は1.5倍以上になるわけで、午前様徹夜が多くなりました」
と厳しい状況を回想する。深夜・明け方まで働く異常な事態に、従業員は櫛の歯が欠けるように職場を去った。
「まずベテランの女性が辞めました。女性が夜11時12時は無理です。次に係長が辞め、部長が辞めました。もう1人いた課長は新婚で子供がおり、住宅ローンで家を建ててしまっていました。病気になり、顔半分がブラックジャックのように変色し、1日中体を掻いていましたが、やめられないと言っていました」
部長まで辞めてしまうとは驚きだが、住宅ローンを抱えた従業員は気の毒としか言いようがない。体調不良は男性も例外ではなく、前述の事態が起きた。
「私は半分うつ病になってきて、睡眠障害になりました。真冬の雪の降る夜中に車で帰宅した所、運転中に寝落ちしてしまい、ガードレールにぶつかりそうになりました」
「田舎の工場勤務で周りに店も何もない所だったので、ぶつかっていたら車が動かず、JAFが来る前に凍死していたと思います」
事故は回避できたものの、人手不足で命の危機に陥ったのだ。もちろん、人員配置について意見はしていたが……
「経営陣に『辞めた人が多すぎる』とか、『バイトでもいいから人増やせ』とか言いましたが、『辞めたいと言っているんだから仕方がないじゃないか』と他人事のように言ってました」
経営陣からは気のない返事しか返ってこなかったようだ。結局「こいつはダメだと思い、辞めました」と男性も職場を去ったことを綴った。
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