「塾業界は魔界だ」と表現する50代前半の男性(茨城県/教育・保育 個人事業主/年収250万円)が、塾講師として経験した「面接での信じられないエピソード」の数々を綴った。「30年ほど前の話」だという最初のエピソードがこれだ。
「とある塾の社員募集に応募。筆記試験が課されたが、これで満点取れない講師なんているのか?ってレベルのそれだった」
「筆記試験をクリアし社長面接。開口一番『筆記で満点とったのはあなたが初めてだ』それを聞き塾としてのレベルに不安を感じた」
「ウチの内定辞退したら県内の塾の教壇に立てなくしてやる」と脅し
そんな不安しかない中、「採用の方向で考えてるんだが、あなたクルマ持ってる?」と質問された。ドライバー採用でもないのに不可解な問いだが、理由は次のとおりだ。
「なんでも終電で帰れることのほうが稀なのでマイカー必須、というのだ。ペーパードライバーだったため辞退」
すると社長はここで手のひらを返し「この塾は塾団体(正式名称失念)の本部だから、ウチの内定辞退したら県内の塾の教壇に立てなくしてやる」と脅してきた。しかし結局
「ますますそんな塾で働く理由が見えなくなったため辞退。ちなみにその数年後、同じ県のもっとデカい塾の社員になりました」
と顛末を綴った。
「また別の塾での話」として、面接で履歴書を出し、趣味の欄に「バンド」と書いてあるのを見た相手は
「ロックやるやつは不良だから不採用」
と言った。「ちなみに当時の中学の英語の教科書にはエルビスやビートルズが載るようになっていたんだが」と違和感を綴っている。
また別の塾で面接を受けた男性は、とんでもない目に遭っていた。
「とどめ刺されたのが次の塾。採用試験に行ったその日に代講しろと言われ、限りなくアドリブに近い授業をさせられた。当然、無給!」
「その後『採用試験の一環』の名のもとに授業やら模試監督やらで呼び出される。当然、無給!」
「さらにはこれまた『採用試験の一環だから』と塾の大掃除にまでかり出されそうになる。さすがにおかしいと思い辞退」
ムチャ振りのうえタダ働きだけで就職は叶わなかったわけだが、「半年後、その塾は潰れた模様」とのこと。結果的には良かったのかもしれない。
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