年上の部下をもつ管理職は珍しくはないが、仕事がやりづらい面はあるだろう。なかには
「部下が全員一回り年上。こちらは管理職ビギナー」
と極端な役割を担う人もいる。この苦境を明かしたのは、30代後半の男性(大阪府/企画・マーケティング・経営・管理職/正社員・職員/年収1000万円)だ。にっちもさっちもいかない過酷な状況を語ってくれた。
上司に相談したら「みんなあなたのこと嫌いだもんなー」と一蹴
職場では想像以上にストレスがかかっている様子だ。困惑ぶりをこう明かす。
「何か判断するにも、メンバーの意思を確認、尊重するステップを踏むと、覚悟がないのか、役職として差配しろと言われる」
「こちらで責任持って判断しても、なぜ相談しなかった、間違っていたら責任取れるのかと詰め寄られる」
じゃあどうしろって言うのよ……と叫び出したくなるような状況だろう。どうやら部下のほうはまったく管理される気が無いようで
「部内会議はいつも私がメンバーに詰められて謝罪する時間。50過ぎのおっさんおばさんが徒党を組んで何やってんだよと思ってしまう」
と悲惨な状況を語る。ではその上の上司に頼りたいところだが……
「心が折れた決め手は上司に相談しても『それはあなたの課題です、みんなあなたのこと嫌いだもんなー』との一蹴されたこと」
「こん詰めて相談しても、あなたの課題は?それへのアクションは?いつやるの?など仕事の詰めと全く変わらず、そういう話ではないんだけどなと諦めた」
有効なアドバイスもフォローも貰えず、逆にビシビシ詰められる始末。孤立無援の状態で、ストレスは極限にまで達しているのではないだろうか。男性は疲弊した様子で
「毎日電車に乗るのが怖いです。一方で、いまの自分に必要な経験だとも言える。どっちつかずで休職も継続も判断できず、何もかも投げ出したくなる」
と葛藤を綴った。