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アンダーアーマーの新モデルは、スニーカーとスリッパの「いいとこ取り」だ

2023年04月29日 09:52  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
UNDER ARMOUR(以下、アンダーアーマー)が4月28日より9月末予定で、国内初のシューズ専門店「UNDER ARMOUR FOOTWEAR PARK」をJR原宿駅前にオープンした。



期間限定のポップアップストアとなる本店舗を事前見学できたので紹介したい。


○アンダーアーマーのシューズ専門店



1、2階で構成されるストア内、まず目につくのがシューズウォールだろう。商品を購入せずとも気軽に立ち寄れる「公園のような存在」が店舗コンセプトで、その象徴的な存在として緑の壁がそびえ立つのだ。


整然と並ぶのは、同社の最新モデルで4月14日に発売されたバーサタイルシューズ「UAフロー スリップスピード トレーナー ヌバック グラフィック」(1万6,500円)。



トレーニング・スポーツ時は「かかとを上げて」トレーニングシューズとして、休憩やトレーニングへの行き帰りには「かかとを下げて」サンダルのように使うことができるというユニークな形状と、鮮やかなカラーリングがひときわ目をひく。


試着もできたので、後ほど感想をレポートしたい。

○主役はシューズというフロア構成



階段を上った2階には、シューズとそれに合わせたアパレルが少し用意されているが、あくまで主役はシューズという潔さを感じるフロア構成だ。


1998年より、アンダーアーマーの日本の総代理店を務めるドームの代表取締役 CEO 北島義典氏は今回のオープンについて次のように説明する。



「コロナ禍が収まりつつある中、外に出て体を動かしたり、健康を意識したりする世間の流れを感じます。そうした時、スポーツの原点である歩き、走り、飛び跳ねるという人間の動作においてフットウェアが非常に大事な要素になるでしょう」



アンダーアーマーは名前の通り、コンプレッションウェアからスタートしたブランドであり、フットウェアでは後発ブランド。



だからこそ、同ブランドのシューズをこのタイミングで、そして原宿というカジュアルファッションの発信拠点で、スニーカー、シューズへの関心も高い一種の聖地に期間限定ながら出店し、同ブランドはシューズも出しているブランドだと認識してほしいと言う。

○旅行で重宝しそうな「たためる」シューズ



運動する習慣を持つ筆者。同ブランドの愛用者はスポーツジムでよく見かけ、その足元にシューズも合わせているのも珍しくない。ただ、トレーニング用シューズの印象が強く、それ以外のシューズも出していることに、今回気付けた。



例えば、ライフスタイルシューズである、「UAファットタイヤ ハイキング ベンチャー」(1万2,100円)は「折りたたんでパッキング」でき、旅先で重宝しそうな一足。

かかとのヒールロックは、ベルクロ方式で着脱できるのでパッカブル仕様としてカバンに取り付けたりできるのも面白い。


それ以外にも、カーボンブレートを入れたランニングシューズも3月より発売するなど、実はラインナップが豊富だった。



「アンダーアーマーの創業者ケビン・プランクは非常にユニークなことが好きで、人が気付かない部分に注目して製品化するのが得意です。先日発売したスリップスピードも彼の肝いりで誕生したプロダクトなのです」(北島氏)

○スニーカーとスリッパのいいとこ取り



想定以上の反響で、サイズ切れも起こしていると北島氏が明かす同シューズ。試着できたので履いた感想などを少し伝えよう。


スリッパのようにかかとを踏んで履けるのが最大の特徴だが、それ以外に「BOAのレース」を採用した12点式ナイロンウェビングによる締め付け機能が心地よかった。



オールドスクールな紐靴しか持っていないため、よりBOAシステムの機能性の高さを感じ取れた。特にスリッパとして履いた時でも、アッパー部分を強く締め付けできるので、かかとが開放された快適さと甲の部分への密着という独特の足なじみは癖になりそうだ。


プライベートで履いているという北島氏も「最初は違和感を持ちましたが、見た目はスニーカーのキッチリ感を与えつつ、履くとフィット感もあり凄く心地いいです」と絶賛する。

○アンダーアーマーはチームスポーツのためのブランド



本店舗での購入は通常のレジ支払いの形態をとらず、「UA REWARDS(UAリワード)」というアプリ経由での購買となる。4月6日よりリニューアルされた本アプリ、購買機能だけでなく、トップアスリートによるトレーニングコンテンツ、シューズの選び方、またイベントの招待なども提供される。



アプリ内でポイントを貯めることもできるが、それだけにとどまらず、ユーザーとのつながるプラットフォームだとマーケティングを担当する野田佳宏氏は説明する。



野田氏によると、日本では特に30~40代の男性から支持されるブランドであり、トレーニングブランドのイメージも強いそうだ。



しかし、元々はチームスポーツのブランドとして誕生したもので、本国のアメリカではそう認識されている。さらに、商品のカラーバリエーションも豊富であり、日本でのイメージと異なると言う。



だからこそ、本店舗やアプリを通してスポーツアパレルメーカーとして、トレーニング以外でも使え、ファッションとしても使えるブランドだとメッセージを発信していきたいと抱負を語る野田氏。



店舗の1階にはウオーターサーバーが用意され、購入の有無にかかわらず、誰でも利用できるので、代々木公園のジョギングやウォーキングなどの際、気軽に立ち寄ってほしいと呼びかけていた。(金井唯)