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犬と猫も熱中症に注意! 昨年は4月から診療件数が増加傾向 - アニコム損保が週間予報を配信開始

2023年04月29日 06:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アニコム損害保険は4月27日、ペットの熱中症の予防啓発を目的とした「犬の熱中症週間予報」「猫の熱中症週間予報」の配信を開始した。各予報はアニコムグループのSNSアカウント(Instagram・Twitter・Facebook)にて、毎週木曜日に配信予定とのこと。


今回、配信を開始した「熱中症週間予報」は、ライフビジネスウェザーの鈴木勝博氏(気象予報士/獣医師)とアニコム損保が独自に開発した熱中症指標をもとに作成したもの。


犬と猫それぞれの体高や代謝などを考慮した指標と1週間分の気象予報から、全国主要10都市の熱中症注意レベルを「やや注意」「注意」「警戒」「厳重警戒」の4段階に分け、それぞれ犬と猫のイラストで表示している。



同社の保険金請求データによると、犬と猫の熱中症は、2022年は6~7月の熱中症件数が前年よりも多くなっており、特に記録的な暑さが続いた7月の診療件数が犬・猫ともに最多となっている。



また、2021年と同様に4~5月にかけても診療件数が増加する傾向が見られている。


朝晩の寒暖差や前日との気温差が大きいことや、まだ身体が暑さに慣れていないことなどにより、暑さが比較的穏やかなゴールデンウィーク前でも熱中症が多く発生していることが分かっている。



猫は犬に比べると暑さに強く、屋内で過ごすことが多いが、エアコンの付け忘れや直射日光による体温上昇で熱中症になることもあり得るため、十分注意が必要とのこと。



湿度が高い6月の梅雨時も注意すべき時期で、本格的な暑さが始まる前に熱中症対策を始めることが重要となる。



犬種ごとの請求割合を見ると、フレンチ・ブルドッグやパグなど鼻の長さが短い短頭種や、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ラブラドール・レトリーバーなどの大型犬が高くなっている。


短頭種は鼻が短いほか遺伝的に気道が狭くなっている事も多いため、呼吸で熱を逃がすのが苦手で、大型犬はそのサイズから身体に熱がこもりやすい傾向にあるという。こうした犬種や大型犬は、屋内外問わず熱中症に注意とのこと。



熱中症の治療にかかった費用は、通院の場合の平均は犬が1.7万円、猫は1.6万円となっている。


熱中症にかかると、脱水を補うための点滴や、ショック症状を防ぐためのステロイド剤投与のほか、呼吸状態に問題がある場合は酸素投与などが必要となる場合があるため、診療費が高額になることも。入院が必要な場合にはさらに高額となり、家計への負担にもつながる。(フォルサ)