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「万世麺店 霞が関店」が55年の歴史に幕 最終日に排骨拉麺を味わってきた

2023年04月28日 15:51  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

「万世麺店 霞が関店」が55年の歴史に幕 最終日に排骨拉麺を味わってきた

 「肉の万世 秋葉原本店」の公式Twitterは4月20日、「万世麺店 霞が関店」が4月28日をもって閉店することを発表。これで「肉の万世」の拉麺屋として誕生した「万世麺店」は、有楽町店のみとなります。


 引き続き秋葉原本店1Fの「万世橋酒場」や「万世麺店 有楽町店」で排骨拉麺はまだ食べられるとはいえ、お店が閉店してしまうというのはなんだか寂しいです。


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 閉店を発表した投稿にも、「社会人になりたての頃に~」「〇〇が初めて誘ってくれたお店」など、霞が関店での思い出を振り返る人もいました。最終日当日、記者はこのような人たちの分までしっかりと排骨拉麺を味わってこようと決意。お店に向かいました。


■ 「ダブル排骨拉麺」と「万世ミニキーマカレー」を注文

 お店に到着すると券売機で「ダブル排骨拉麺」(税込1250円)と「万世ミニキーマカレー」(税込330円)の食券を購入。


 これは記者のオススメの食べ方ですが、排骨はもちろん拉麺に合いますが、ご飯にも合うんです。そのため、1枚は拉麺ともう1枚はキーマカレーと一緒に食べます。この食べ方に共感してくれる人は多いはず!ちなみに排骨とは豚のあばら肉を揚げたものです。


 そうこうしているうちに注文した2品が運ばれてきました。見事なまでに茶色!茶色こそ正義。一気にテンションが爆上がりです。


 2枚の排骨が豪快に盛られていて、美味しそうな香りが食欲を強烈に刺激してきます。お腹の虫が暴動を起こし始めたので、もう限界。それでは、いただきます!



■ 排骨の旨味を思う存分堪能

 スープは豚ガラや鶏ガラ、香味野菜などからとった特製の醤油味スープ。ゴクリと飲むと、肉や野菜の旨味たっぷりのスープが口の中に広がります。暴動を起こしていた腹の虫も一気に静まりました。見た目ほど脂っこくもなく、心も体も温まる見事なスープです。


 続いては、そのスープがしっかり染みこんだ排骨を一切れパクリ。豚肉は柔らかくてジューシー。豚の旨味が噛めば噛むほどあふれ出てくるようです。もっちりした中太のストレート麺との相性も抜群で、ズルズルとすする口と手が止まりません。



■ キーマカレーと排骨の相性が抜群

 排骨1枚と麺を食べ終えたところで、今度はミニキーマカレーと排骨の組み合わせを楽しみます。


 スプーンに一緒にのせて、ガブッ!キーマカレーの程よい辛さと豚肉の旨味が絡み合い、もう幸せ……。食欲がもう一段階加速し、拉麺を1杯食べた後とは思えないほど、キーマカレーが胃袋の中にどんどん入っていきます。ミニなこともあり、あっという間に無くなってしまいました。


 最後に拉麺のスープも飲み干し、完食!ごちそうさまでした。昭和43年4月の開店から約55年間、本当にお疲れさまでした。多くの人の食欲を満たしてくれて、ありがとうございました。今後は秋葉原本店や有楽町店で排骨拉麺を楽しみたいと思います。


<参考>
肉の万世「店舗情報」
肉の万世秋葉原本店公式Twitter(@manseimark)


(取材・撮影:佐藤圭亮)