第27回手塚治虫文化賞、受賞者が決定! マンガ大賞は入江喜和 『ゆりあ先生の赤い糸』に

朝日新聞社が主催する第27回手塚治虫文化賞の各賞が決定した。贈呈式は6月8日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで開催される。特別賞の楳図かずおさんと矢部太郎選考委員が語り合う記念トークイベントも予定されている。


マンガ大賞(年間のベスト作品)は、『ゆりあ先生の赤い糸』 (講談社) 入江喜和(いりえ・きわ)。新生賞(斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者)はガンプ 『断腸亭にちじょう』(小学館)で、ガン闘病を巧みな筆致で詩情的に表現した独自性に対して。短編賞 (短編、4コマ、1コマなどで優れた成果をあげた作品・作者)は、やまじえびね 『女の子がいる場所は』(KADOKAWA)となった。

また、特別賞(マンガ文化の発展に寄与した個人・団体)は、楳図かずおさんが選ばれた。


記念トークイベントには、「まことちゃん」「漂流教室」などで知られる特別賞の楳図かずおさん、楳図さんをリスペクトする芸人で新刊「マンガ ぼけ日和(びより)」を発表した漫画家の矢部太郎選考委員が登場する。



来場者には、受賞者の描き下ろしやメッセージ、社外選考委員の選評などを収めた記念小冊子とオリジナル記念ピンバッジ(ブラック・ジャック＆ピノコ)をセットでプレゼントする。（田中妃音）