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ベントレーが日本に新たな販売拠点! どんな人が買っている? 若い客が増えた?

2023年04月26日 11:41  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
英国の名門自動車ブランド「ベントレー」が日本に新たな販売拠点「ベントレー東京 芝ショールーム」(東京都港区)を開設した。オープンを記念して店内では世界限定18台の「MULLINER BATUR」(マリナーバトゥール)を日本初公開(お値段2.75億円!)。日本事業は好調な様子だが、販売状況などを詳しく聞いてきた。


○ベントレーここにあり!



ベントレーとしては東日本最大級となる新店舗「ベントレー東京 芝ショールーム」は、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが新設した新本社ビル内に開設。3フロアにまたがる総床面積623.5平米の空間に最大8台の新車およびサーティファイド・バイ・ベントレー(認定中古車)を展示している。


コーンズ・モータースの林誠吾氏は「東京の中心に新店舗を構えました。『ベントレーここにあり』ということで、お客様には是非、その世界観をご体感いただければ」と笑顔を見せる。



同社が1964年にベントレーの取り扱いを開始してから来年で60周年となることにも触れ、「このすばらしいショールームを新たにオープンできたのは、これまで日本国内でベントレーを愛して下さったお客様のおかげ。ベントレーとともに、今後もさらに楽しいクルマの未来をつくっていけるよう邁進していきます」と挨拶した。


ベントレーモーターズジャパンの牛尾裕幸氏によれば、ベントレーの世界販売台数は2022年実績で初めて1.5万台を超え、日本国内でも売れ行きは好調。「ベントレーモーターズジャパンとしては、3年連続となる販売台数の記録更新を狙っていきます」と意気込む。

○若い客が増えてきた?



ここからは店内の展示車の様子、そしてベントレー東京の担当者の話もあわせて紹介していこう。


――ショールームで心がけていることは?



担当者:お客様を威圧するような豪華さであったり、そういうことがない清潔感のある、明るくリラックスできる空間を心がけています。

――ベントレーの日本国内での販売台数は?



担当者:昨年度は国内で644台を販売しました。その7割以上が東京・大阪で売れています。最高級ブランドはコロナ禍であっても販売が落ちないセグメント。一時期、来場者を少人数に絞り予約制にしたことで、お客様とは密なコミュニケーションが実現できました。その結果、お客様の満足度も上がり、ひいては売上増につながったことも考えられます。


――どんな人がベントレーに乗っている?



担当者:昔からベントレーに乗っていて新モデルに乗り換える人、メルセデス・ベンツなど他の高級車から乗り換える人も多いんですが、最近は『自分にはまだ早い』『敷居が高い』などの先入観を持たずにベントレーを購入していく比較的若い層のお客様も増えてきました。



――どの価格帯のモデルが売れている?



担当者:ひと昔前は2,000~3,000万円、ここ最近は3,000~4,000万円のレンジが売れています。多数のオプションを付ける人も珍しくなく、全体的に販売価格も上昇傾向です。また認定中古車の売上も毎年10~20%とコンスタントに上がっています。


――ベントレーはデザインにも特徴がある?



担当者:クルマに穴を開けずに”面”で勝負する、シンプルなデザインだから飽きがこない、そんなイメージです。これはベントレーが伝統的にやってきたこと。英国流のモノづくりの特徴なのかもしれません。イギリス製のいいものは靴であれ、カバンであれ、傘であれ、とてもシンプルなデザインで長く使える機能性をあわせ持っていますよね?



――ベントレーの特徴を一言でいうと?



担当者;昔からよくいわれているのは「ラグジュアリー感があり、乗り心地がいい」ことですね。同じく歴史の長いロールスロイスとよく比較されますが、ベントレーはオーナーご自身が運転して楽しむケースが昔から多く、その傾向が現代にも受け継がれていると感じます。スピードを上げたときの安定感、アクセルのレスポンス、またハンドリングの良さなどが広く好まれているポイントです。


近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)