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中学受験を最初に考えたのは「母親」が半数、志望校を決定したのはいつ?

2023年04月24日 13:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2023年1月11日~2月25日に、この春、栄光の教室に在籍していて私立・国立中学校の2023年度入試を受験した受験生251人とその保護者290人を対象に、「受験生アンケート」をインターネットにて実施した。


受験生の保護者に、最初に中学受験をしようと考えた人を聞いたところ、52.8%の保護者が「母」と回答した。次いで、「子ども本人」が23.4%、「父」が20.7%だった。最初に「母」が中学受験をしようと考えた家庭が多いものの、約4分の1の家庭では、「子ども本人」がきっかけで、中学受験を検討したことが分かった。


受験生の保護者に、受験についての選択は主に誰が決めたかを聞いたところ、48.3%の保護者が「子ども本人」と回答した。中学受験を最初に考えるのは子どもよりも保護者の方が多いが、中学受験を決めてからの学校選びなどは、受験生本人が主体となって決めていることが分かった。


志望校を決めた時期を受験生に聞いたところ、「小5」が最も多く35.1%、「小6の夏休みに入る前」が27.9%、「小6の夏休み以降」が26.7%と続いた。受験生になってから志望校を決定する受験生が約半数いるが、模試の結果も考慮しながら最終的な志望校を決めているのではないかと考えられる。


保護者に、学校や受験情報をどのように収集していたか聞いたところ、「学校のイベント」「学校ホームページ」が70%以上にのぼり、学校が発信する情報を活用していることが分かった。


志望校・受験校を選ぶ上で、学習面について重視したポイントを、受験生・保護者にそれぞれ聞いた。受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「学校の教育方針・校風」で、受験生の78.9%、保護者の82.8%にのぼった。受験生と保護者の回答を比較すると、受験生は「学習に集中できる環境(施設・設備)」をより重視している一方、保護者は「大学進学への実績」「指導内容やカリキュラム」をより重視していることが明らかとなった。この春、高校受験をした家庭と比較すると、高い傾向にあったのは「学校の教育方針・校風」「学習に集中できる環境(施設・設備)」だった。


志望校・受験校を選ぶ上で、学習面以外について重視したポイントを、受験生・保護者にそれぞれ聞いた。受験生が最も重視したポイントは「クラブ活動が充実」していることで、受験生の48.2%だった。保護者が最も重視したポイントは「通学が便利」で58.3%だった。また、受験生・保護者とも「在校生の雰囲気」を重視していることが分かった。受験生は「制服」「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実」など、6年間の学校生活や行事も重視した志望校選びを行っているようだ。この春、高校受験をした家庭と比較すると、高い傾向にあったのは「個性を伸ばす指導」で、低い傾向にあったのは「伝統や世間の評価」だった。


受験生と保護者に、「受験」とはどのようなものだったかを聞いた。受験生の回答が最も多かったのは「(子どもの)学力の向上に役立った」で、57.4%だった。保護者は、「(子どもの)精神的成長に役立った」が最も多く、77.6%にのぼった。「(子どもにとって)受験勉強は苦しかった」「(子どもの)自由な時間が減って苦しかった」などの意見も見られるものの、受験生・保護者とも、中学受験を肯定的に捉えていることが明らかとなった。この春、高校受験をした家庭と比較すると、高い傾向にあったのは「(子どもに)多くの友達ができてよかった」「親子のきずなが深まった」だった。


受験生に、受験を乗り越える上で精神的な支えとなった人を聞いたところ、「母」が78.5%と最も高く、次いで「塾の先生」が68.1%にのぼり、受験生にとって、周囲の大人が支えとなっていることがわかった。



また、「塾の友達」も半数以上の受験生が支えになったと回答しており、“志望校合格”という同じ目標をもつ塾の友人も、受験生にとっては重要な存在であることが明らかとなった。


受験生の保護者に、習い事やクラブを続けた時期を聞いたところ、25.2%が「辞めずに続けた」と回答し、約4人に1人の受験生にのぼった。また、習い事やクラブを辞めた家庭でも、小5・小6まで続けた受験生も多く、中学受験の勉強が本格化する小4以降も、中学受験の勉強と習い事・クラブを両立している受験生が多いことが明らかとなった。(安藤深月)