ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで4月29日に開催される2023年WEC第3戦の6時間レースにおいて、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)がハイパーカークラスに追加で送り込む3号車キャデラックVシリーズ.Rの3人目のドライバーとして、ジャック・エイトケンが起用されることが決定した。
2023年、2号車キャデラックVシリーズ.RをWEC全戦に送り込んでいるCGRは、第3戦スパと第4戦ル・マン24時間でマシンを1台追加する。この3号車のスパでのドライバーとしては、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスで01号車を駆るレンガー・バン・デル・ザンデとセバスチャン・ブルデーが明らかにされていたが、ここにエイトケンが加わることとなった。
エイトケンは今季、IMSAのミシュラン・エンデュランス・カップで、31号車アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のドライバーを務めており、3月のIMSA第2戦セブリング12時間レースでは、キャデラックLMDhの初優勝に貢献している。
IMSAの01号車では通常、スコット・ディクソンがサードドライバーとして耐久イベントに加わっているが、WECスパ戦の週末、ディクソンはNTTインディカー・シリーズに出場することになっており、ディクソン不在の穴をIMSAでは別チームに属するエイトケンが埋める形となる。
「チップ・ガナッシ・レーシングは、来週開催されるスパでのWECで、セバスチャン、レンガーとともにジャックが3号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブすることに興奮している」と、CGRのレースオペレーション担当グローバルディレクターのマイク・オガラは語っている。
「これは、キャデラック・レーシングが掲げる『ワン・チーム』というコンセプトの一例だ。今年6月に開催されるル・マン24時間レースへの挑戦に向けて、キャデラック・レーシングの準備の強化につながることを願っている」
GMのスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーは、「このプログラムに参加するすべての人々が協力し、我々の強みと能力を高めてくれることに感謝している」と述べている。
エイトケンはピポ・デラーニ、アレキサンダー・シムズとともに、AXRがオペレートするキャデラックの311号車でル・マンに参戦することがすでに決定している。
AXRのオペレーション・ディレクターであるクリス・ミッチャムは、「これにより、ル・マンに向けてワン・チームとして学び、働く機会がさらに広がる」と述べている。
また、エイトケンは「キャデラックV.シリーズRでこのような素晴らしいサーキットを走ることは、ル・マンに向けた我々の準備にとって、非常に貴重なものとなるだろう」と付け加えている。
「チップ・ガナッシ・レーシングと統合し、キャデラックのLMDhプログラムを前進させるために協力できることは、喜ばしいことだ。セブとレンガーと組むことで、ふたりの偉大な人物から学ぶことができるので、個人的には素晴らしいことだ」