浪人や留年する理由は人によってさまざまだが、結果的に希望通りの進路に決まれば何も言うことはないだろう。自身は留年していないが、留年した友人たちが有名な大企業に就職しショックを受けたというエピソードが寄せられた。
東京都に住む40代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1200万円)からの投稿で、
「これは、私自身が留年したエピソードではなく、私が大学時代に組んでいたダンスチームのメンバーのお話です」
と当時を回想した。
自分は新卒で内定「それ以外の7名は見事に留年しました」しかし…
男性には、そもそも「留年できない理由」があった。
「私は指定校推薦で大学に進学した為、出身高校へのフィードバックを恐れ、大学の授業を無遅刻無欠席で出席していました。浪人・留年出来ない家庭の経済的な事情もあり、とにかくストレートで社会人になることを最低限果たすことが、大学進学についての親との約束でした」
一方、大学入学後のサークル活動は「ブレイクダンスのチームを組んで全国大会などに出場、最終的には全国3位に入賞したり、小ぶりなコンテストやバトルイベントでは優勝も勝ち取ったり」と充実した学生生活を送っていたようだ。しかし
「当時チームのメンバーは9名ほど。その中からストレートで進路が決まったのは7名。理工学部から大学院に進学した同級生と、私が新卒で民間企業に就職。それ以外の7名は見事に留年しました」
サークル活動に熱中しすぎたせいか、進路を順調に進められなかったメンバーが出てしまった。男性は留年した同級生たちについて
「1年間無駄な学費を納めてモラトリアムをエンジョイした彼らのことを見下していた私」
と本音を明かしたが、「翌年全員集合の場で、卒業後の進路を皆から聞いて愕然としました」と驚きを綴る。
「集英社、三井物産、トヨタ、大日本印刷、日立製作所、野村不動産、ベイカレント、…7名全員が私よりも名前の通った大手企業に内定していました」
「真面目に4年間走り切った私は業界6位の弱小企業にしか入れなくて、100万円無駄な学費を親に払わせた彼らは超大手に入社出来るなんてと、大変悔しい想いをしたことを今でも鮮明に覚えています」
苦い思いを振り返った男性は、最後に
「そもそも、実力・人間力・要領が私と比べて桁外れに優れていたメンバーだったのです。自分の非力さを思い知った出来事」
と投稿を結んだ。
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