先日から、コチラのコラムで『スマスロ北斗の拳』の話をしている。ところがこれまでの2回の更新記事では、僕はろくに本機を触ってもいなかった……。理由は簡単で、稼働が高くてろくに遊技する隙も与えられなかったから。
4月第1週に全国的に導入されて以来、ずっと高稼働をキープしていたものだけど、ようやく僕が触ることができたのは、つい数日前、それも閉店まであと2時間かそこらといった時間帯だった。
短い時間で遊技してもちゃんと感想を書けるとは思えなかったところだけど、その後、稼働がやや落ち着いていてきたこともあって、18日に調子よくプラス域のままやめられていた台を確保し、本格的に打ってみることにしたのである。
この、稼働がやや落ち着いてるってのは北斗人気がひと段落したとかではなく、単純に給料日前でみんなお小遣いがなくなって敬遠している時期だったからと思われる。それでも北斗コーナーは他の台より人が多く座っていたので、やっぱり人気は人気なんだろう。ちょっとここ10年ぐらいを遡ってみても、なかなかここまで稼働が高い新台はなかった。(文:松本ミゾレ)
初代北斗を継承しつつプラスアルファを注ぎ込んだ機種だった
3~4時間の間に、あいさつ代わりに2万円ほど使っちゃったんだけど、状態を挙げて中チェ(昔で言う2チェね)で刺すってのがなかなか出来なくて苦戦。
最終的には弱チェ、もしくはモードをアップさせたところをチャンス目か何かで刺してBBをゲットした。流れとしては初代『パチスロ北斗の拳』を打ってきた人ならすんなり理解できるはずで、基本はそのまんま。
スマスロなのでメダルは不要になったけど、細かな演出法則は大体初代踏襲となっているので、20年前にホールで初代に挑んで勝ったり負けたりしていた人は、ひさびさに一勝負してみても懐かしくていいんじゃないかと思う。
その上で初代と違って小役ゲームやバトルパートでレア役を引くと勝利ストックをしたり、継続率の書き換え抽選をしてくれるなど、今風の手心も加えられている。さらに特定の条件を満たすと突入する、最強特化ゾーン「無想転生BATTLE」突入を賭けたチャンスゾーン「無想転生チャンス」なるものがあり、そこでイイ感じに何かできれば、以降は継続率94%でボーナスがループするようになる。
僕もこの日、さらりとこの「無想転生チャンス」で白バーを揃えることができて首尾よくその特化ゾーンを射止めることができた。やっぱり日頃から神仏に感謝しているからかなあ。こんなの初代にないシステムだったけど、万枚狙うならコイツを成功させるのは必須と思えるぐらいのバランスブレイカーだと思われる。残念ながら万枚どころかその半分も行かなかったけど、2万使って8万戻ってきたので、差し引き6万の勝ち。こんだけ勝てればゴキゲンにもなるってもので、帰りにイオンでちょっと高い洗剤と歯ブラシを購入してガシャポンも10回ぐらい回して意気揚々と帰宅したことは言うまでもない。
若い世代も文句言いつつ打ってるので、まだまだ人気は続くかも…
今回の『北斗』、スマスロ枠で登場しているが、正直スマスロも昨年秋の導入直後はかなり話題になったものの、それから数か月もしないうちにお客側も飽きたのか、ヒット作らしいヒット作がなかったためか、稼働が微妙な傾向があった。今度の『北斗』で、無理してスマスロを導入していたホール関係者もひとまず胸を撫でおろしているのではないだろうか。
ユーザーの注目度も高く、初代を知らない若い世代も結構精力的にぶん回しているのを見かける。ネットでは「通常時が暇」、「演出が地味」など否定的な意見もあるんだけど、通常時が暇ってことは無意味な演出が発生する頻度が低いということになるんで、悪いことばかりではない。
毎ゲーム何かしら演出が発生して賑やかな台もいいけど、たまにはこういう静かな台が出てもいいんじゃないだろうか。まあ昔はこんな台ばっかりだったが。
加えて一応設定判別要素もあるし、設定変更すると朝一の天井も短縮されるという恩恵まで備えているので、イベント日や土日でも当分はしっかり動くように感じられる。そうこうしてるうちに、『北斗』に匹敵するようなネームバリューの新台がまた出るだろうし、それまではこれを打って出玉に一喜一憂したい。
それと恐らく、この『北斗』の登場で今年度のパチスロユーザー人口は前年比でプラスになると予測している。これが的中するか大外れに終わるかは、また数か月後に答え合わせをしたい。