「誕生30周年記念 花より男子展 -Jewelry BOX-」より。 神尾葉子「花より男子」の展覧会「誕生30周年記念 花より男子展 -Jewelry BOX-」が、本日4月19日から5月8日まで東京・松屋銀座で開催される。初日の開場前には、マスコミ向けの内覧会が行われた。
【大きな画像をもっと見る】 会場に入ってすぐのプロローグでは、ドレスアップしたつくしとF4メンバーのパネルが来場者たちをお出迎え。「花より男子展」の開催を祝うように、5人の周りには色とりどりの花々やガーランドが飾られている。一歩先に進むと、1巻から37巻までのカバーイラストの原画がずらり。つくしの元気さを表すようなビタミンカラーのカバーイラストが目を楽しませる。
第1章から第3章ではモノクロ原画を中心に約150点を展示。第1章「サイアクからイイヤツへ」はつくしとF4が出会う1巻から、雪山で遭難したつくしが道明寺と心と体を温め合う13巻まで、第2章「お試しから両想いへ」ではつくしと道明寺がいつしか学園公認の仲となっていた14巻から、家族や友情の間で揺れ動きながらつくしが道明寺への愛を自覚する27巻まで、第3章「カノジョからバディへ」では28巻以降の、西門の初恋を描く番外編や花沢類の静かな優しさが響くNY編、道明寺の記憶喪失、そしていくつもの修羅場を潜り抜けたつくしと道明寺の結末を原画の数々で振り返ることができる。
原画には、展覧会のために神尾が寄せたコメント付きの展示も。「つくしのこと」「F4のこと」などキャラクターについてや、「雨の日の別れのこと」「最終回のこと」のように各エピソードの裏話が明かされている。また「花より男子」が連載されていたマーガレット(集英社)の本誌や、付録のために描かれた原画も登場。映像展示や、花沢類にフィーチャーし、彼の趣味であるバイオリンの実物を展示するコーナーも設けられた。
第4章「大ブームの中の『花より男子』」では、雑誌表紙や付録などのために描かれたイラストが並ぶ。本編では制服を着ていることが多いつくしだが、ストーリーとの関連が薄いカラーイラストでは、流行のファッションに身を包んだ姿も見ることができる。数々の原画の締めくくりとして、つくしとF4メンバーのある貴重な姿が描かれている劇場版「花より男子F」の挿入カットも展示された。第5章「世界で社会現象を起こした『花より男子のパワー』」には、実写版のポスターや外国語版単行本の書影、続編「花のち晴れ ~花男 Next Season~」の原画が。ラストにはつくしとF4と写真が撮れるフォトスポットも用意された。
内覧会にはゲストとして、「花より男子」の愛読者というたんぽぽの2人が出席。衣装が普段と少し違う印象だと司会に指摘されると、白鳥久美子は「描き下ろしのつくしちゃんがめちゃくちゃかわいかったので、絶対に同じ服装でいきたいとスタイリストさんに頼みました」とピンクの上品なワンピースを得意げに見せる。「白鳥つくしです」と改めて自己紹介し、川村エミコから「怒られるよ」とやんわり注意された。
展覧会を巡っての率直な感想を聞かれると、白鳥は「いたんですよ、F4が…!」と興奮をあらわに。プロローグで展示されたパネルに感激したそうで、つくしとF4に混じって何枚も写真を撮ったことを明かす。川村は「入ってすぐに『花男』の世界に入れる。今までの単行本のカバーイラストとかもあって『これ覚えてる!』と言ってました」と話し、原画に対する神尾の言葉について「頭の中を覗かせていただいた感じ」とうれしそうな表情を浮かべた。
つくしの魅力について、白鳥は「名前の通りの雑草根性。女の子としてかわいくなきゃいけない、モテていなきゃいけないとか思っていたけど、こんなにハートが熱けりゃどんどん夢を掴んでいけるんだって思わせてくれたヒロイン」とコメント。川村は「媚びないところがカッコいい」と言い、「私たちのたんぽぽという芸名には『根っこが残ればまた生える。花も咲くけど嗅ぐと臭い』という意味があって。つくしちゃんの雑草根性と通じるものがあるなと勝手に感じております」と述べた。
F4の推しキャラを聞かれると、白鳥は「中学生のときに一番好きだったのは道明寺。最初は大っ嫌いでしたけど、ギャップ萌えでハマりました」と回答。道明寺が誕生日のときにつくしからもらったクッキーを大事に取っておくも、花沢類に食べられて怒るエピソードがグッときたとテンション高めに説明する。川村は「最初は花沢類。何を考えてるかわからないミステリアスな感じに惹かれました。でも今は道明寺。大人になると感情がストレートに伝わる人のほうが付き合いやすいので」とリアルに交際することを想定した結論を教えてくれた。
話題は「好きな名セリフ」「道明寺とデートするならどこへ行く?」「娘が彼氏として連れてくるならF4の誰?」などにもおよぶ。最後に改めて、2人は「花より男子」を読んだことがない人にも向けて展覧会をアピール。白鳥は「この中に入ったら『花男』の世界に入ることができる。自分の推しを見つけてもいいかもしれませんね」と、川村は「原画を通してストーリーを追うことができる中で、恋のライバルたちもいっぱい出てきます。もし自分にこんなライバルが現れたら……と対策して、最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけた。
■ 「誕生30周年記念 花より男子展 -Jewelry BOX-」
期間:2023年4月19日(水)~5月8日(月)
時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで)※4月23日(日)、5月7日(日)は19:30閉場。最終日は17:00閉場。
会場:東京都 松屋銀座8階イベントスクエア
料金:一般1500円(1300円)、高校生1200円(1000円)、小中学生800円(600円)、グッズ付き入場券3200円(3000円)
※()内は前売料金。前売券は4月18日(火)までの販売。
(c)神尾葉子/集英社