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【ブラック校則】「地毛証明書」「下着の色指定」のある中学校・高校は未だ2割存在、「日傘は許可制」「男女2人きりの勉強はダメ」「文化祭でハート禁止」という声も

2023年04月18日 09:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は4月14日、「学校のルールについての意識調査」の結果を発表した。調査は1月23日~2月10日、全国の中高生5,697名(2022年度時点)および高校教員209名を対象にインターネットで行われた。


調査によると、制服のある学校に通う中高生は92.5%。しかしながら、制服の必要性について聞いたところ、「必要だと思う」と回答したのは、先生が49%、制服のある学校に通う生徒は41%、制服の無い学校に通う生徒では14%と、いずれも半数を下回った。


続いて、校則について、自分の学校にある校則(近いものも含む)を教えてもらったところ、高校は「アルバイトの禁止」(74.2%)、「メイクの禁止」(67.7%)、「特定の髪型」(48.7%)が多い結果に。一方、中学校では「メイクの禁止」(70.0%)、「特定の髪型」(57.0%)、「黒染の義務化」(33.4%)が上位に。そのほか、中高ともに、ブラック校則として話題になりやすい「地毛証明書の提出」(高校25.5%、中学校10.1%)や「下着の色指定」(同11.1%、25.3%)なども、未だ20%前後存在することがわかった。



また、「校則を厳しいと感じているか?」という質問に5段階評価で答えてもらったところ、全体的には中間の「3」が多い結果に。中高生の回答を地域別にみると、九州は校則が緩いと思う生徒が全国でも圧倒的に少なく、一方で中国・東北・甲信越では厳しいと思う生徒が少ないことが明らかに。

さらに、先生にも同様の質問をしたところ、先生視点でも「3」がダントツに多く、「学生時代、校則はどの程度守っていましたか?」と聞くと、55.5%の先生が「なんの校則違反もしなかった」と回答。「反省文や保護者面談、自宅謹慎になったことがある」という先生は4.3%だった。


続いて、制服・部活動のルールのほかに、これはおかしい!と思うような校則を教えてもらったところ、「ジャージやスカート丈などの服装指定・身だしなみ」「スマホの禁止」「持ち物の色指定(靴下・カーディガン・セーターなど)」に関する声が目立つ結果に。



そのほか、変わったルールとして「腕まくり禁止」「日傘は許可制」「長靴禁止」「編み込み禁止」「日焼け止め禁止」「男女2人きりで勉強してはいけない」「漫画が没収されると売られてしまう」「文化祭でハート禁止」といった校則が並んだ。



最後に、「制服・学校指定の持ち物について、なにか思うこと、考えていることなどがあれば自由にお書きください」という設問を行ったところ、「男女差に不満・疑問」「男性のスカートがない」「女子用スラックスが導入されていても選びづらい」「持ち物の男女差」といった回答が目立ち、また、「最近、追加・変更・廃止された校則」についても、「委員会活動での性別の指定廃止(男女1名ずつ→2名)」「男女別の頭髪のルールが廃止」などがあがり、ジェンダー観の変化が垣間見れる結果に。



制服の選択肢として女子用にスラックスが用意されるなどの事例が増えているものの、「男子のスカートが進まないこと」や「“女子用のスラックス”である」ことに不満の声も。また、「そもそも元からある制服との組み合わせなので、バランスが悪い」「リボンとスラックスの相性の悪さ」を指摘する声も見受けられた。(CHIGAKO)