「なかなか面接官に自分の話が信じてもらえなかった話です」――。埼玉県に住む20代後半の男性(埼玉県/設備・交通・運輸/正社員・職員/年収400万円)が新卒就活での苦い思い出を明かしてくれた。
それは大学4年の9月頃のこと。当時は「3月解禁6月面接の年代」だった。ある企業で書類選考を通過して1次面接に行くと、開口一番面接官から
「緊張されていますね。面接慣れしていませんね。就活始めたばかりですか?」
と聞かれたという。3月解禁なのに9月に始めたばかりでは随分遅い。男性は「いえ、何社も受けて来ました」と答えたが……。
本当のことを言っただけなのに「俺に恥をかかせる気か」
面接官からは、驚きの反応が返ってきた。
「嘘でしょ。さては、全部書類で落とされているのでは?」
と疑ってかかってきたというのだ。男性は「確かに、書類で落ちてる会社も多くありましたが、既に15社程は1次なり面接には通してもらっていました」と就活はそれなりに進んでいた。
「過去のエントリー状況も話して、来訪前の午前中の行動も聞かれたので『最終面接に行って来ました』と話したら、今度は『どこの企業ですか?』と根掘り葉掘り聞いて来る始末」
「面接官に最終面接の企業の名前(東証プライム上場企業)を言うと、他業界だったからか『俺はその企業名を聞いたことない。どんな業界のどんな企業か教えてくれ。本当にそんな企業名あるのか?』と、また半信半疑」
なぜか嘘と決めつけてくる面接官に、男性が「業界と職種、企業の規模」を話したところ、
「東証1部上場なんて、俺に恥をかかせる気か。それに、何で緊張している君が最終面接まで駒を進められるんだよ。でっち上げだ」
とまで言われてしまう。面接官は「緊張している=初めての面接」という考えに凝り固まっていたようだ。男性は腹を立てるというよりひどく困惑した様子で
「一向に信じてもらえず、面接官から歩み寄る姿勢も話題転換する気もゼロ。一応聞いておくかの申し訳程度に志望理由と入社後の抱負だけ聞かれて、帰されました」
と散々な面接を振り返った。おまけに「案内役の若手の人事部社員にも帰り際『嘘つくの辞めてください』と言われ、最後まで信用してもらえませんでした。もちろん、不採用です」と悲しげに綴っていた。ひどい話である。
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