isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
無に帰す前にすべきこと
今週のおひつじ座は、皮膜一枚を隔てて、虚実が隣り合っている感覚を取り戻していくような星回り。
『即興に生まれて以来三輪山よ』(和田悟朗)という句のごとし。東京や大阪、名古屋のようなだだっ広い平野部の都市圏にいると、ついつい資本主義的な現実がどこまでも地続きになっているのが当たり前に捉えてしまいがち。
ですが、しばしば神話の神々が唐突に出現しては姿を消してしまうように、歴史的には圧倒的な「無」とせめぎ合っている感覚こそ、より根源的な現実なのではないでしょうか。
あなたもまた、それくらいの“束の間”の期間として、残りの余生を捉え直してみるべし。
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魔法の文法
今週のおうし座は、普段の現実の別のレイヤーへとフッと意識を飛ばしていくような星回り。
池澤夏樹の『スティル・ライフ』の一節のごとし。
この小説は染色工場でバイトしている主人公が佐々井という男に出会って、期間限定の奇妙な仕事を頼まれ、それが終わると佐々井が去っていくという短い物語なのですが、この佐々井がなかなかに不思議な男で、不意に宇宙の話なんかをしたりするのです。
あなたもまた、現代社会の“速さ”に対する意図的な“遅さ”や“抜きどころ”を半ば意図的につくったり、取り入れたりしてみるといいでしょう。
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開けゴマ、そしてすぐさま閉じよゴマ
今週のふたご座は、本音や真実の王国をひっそりと築いていこうとするような星回り。
『菜の花は触れ合ひながら隠し合ふ』(宮﨑莉々香)という句のごとし。
春の野を一面の黄色に変えていく菜の花は、よく見てみると、互いに身を寄せ合い、触れ合いながら群生しています。ところが、作者はここでそんな集団としての菜の花に「隠し合う」という、その無邪気な見た目とは裏腹な営みを見出しているのです。
あなたもまた、そうした裏腹な営みに大きな悦びを見出していくはず。
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軽やかな共生をめざして
今週のかに座は、自分が何かを受け継ぎ、語り継いでいく、その形式についてあれこれ思案を巡らしていくような星回り。
古代ギリシャでは数々の「学派」や「学校」が誕生し、数々の共同研究の成果や資料を蓄積することで、思想を次世代に引き継ぐ役割を果たしていきました。
なかでも、プラトンが開いた学園アカデメイアは群を抜いた存在でしたが、彼は師であるソクラテスの刑死から、日常生活の空間で自由に議論することの危険をよく認識し、あえて空間を限ることで、学問の自由と発展を可能にする場を作り出したのでした。
あなたもまた、自分が参画したり、作っていきたい場の在り様ということを改めて思い描いてみるといいでしょう。
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風に身を委ねる
今週のしし座は、サーっと見える景色が様変わりしていくような星回り。
『薫風や横綱肩に子を乗せて』(村上鞆彦)という句のごとし。私たちは、掲句のような意味での非現実的な「薫風」を、通常の知的処理の意味ではよく知らないと同時に、日本人として共有された身体性の奥深くに刻み込まれたDNAのレベルではよく知っているのではないでしょうか。
そして、時どきふとした拍子に、その感覚を思い出しては、知的ないし社会的に凝り固まった自己を刷新していくのです。
あなたもまた、そうして奥深いところで自分自身を変えてしまうような“新鮮な息吹”を肌身で感じていくことがテーマとなっていくでしょう。
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暴力と昇華をめぐって
今週のおとめ座は、なんとか延命させつつ引きずってきた過去に、ひとつのケジメを付けていこうとするような星回り。
竹内整一の『やまと言葉で哲学する』によれば、一般に世界の別れ言葉は①神の加護を願うもの、②また会うことを願うもの、③「お元気で」と願うものの3タイプに分かれるそうなのですが、日本語の「さようなら」はいずれにもあてはまらないのだそうです。
そこには「別れに際して、「さようであるならば」と、いったん立ち止まり、何事かを確認することによって、次のことに進んで行こうとする)という、日本人に独特な発想がある」わけですが、それは自分が為してきたあれこれをひと繋ぎにまとめて、「物語」にしていくという過程に他ならないのではないでしょうか。
あなたもまた、そうした物語化の儀式に臨んでいくつもりで過ごしてみるといいでしょう。
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冷厳たる現実と向きあう
今週のてんびん座は、自分が生きているという実感の基準を思い定めていこうとするような星回り。
『山ざくら石の寂しさ極まりぬ』(加藤楸邨)という句のごとし。ほんの一時の有限の命に過ぎない人間は、どこで誰と何をしようが、どんなに孤独な状況にあろうが、掲句の放置された石ほど究極のさみしさには達し得ない。
その意味で、作者は石と向き合うことを通して自身の内側にあるさみしさの程をはかり、究極のさみしさとの差分によって救われようとしていたのかも知れません。
あなたもまた、掲句の「石」のごときものを自分なりに追い求めていくべし。
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自分なりの官能性の探求
今週のさそり座は、答えが出ない途中段階を、手探りで進んでいこうとするような星回り。
今まさに日本社会はファシズムへと向かいつつありますが、こうした思考や行動の癖というのは、戦争の世紀であった20世紀の残滓でもある一方で、『心の深みへ「うつ社会」脱出のために』に収録された臨床心理学者の河合隼雄とノンフィクション作家の柳田邦男の対談では、じつはそうした思考の癖は性の問題とも結びついているのだという興味深い指摘がなされています。
性的な行為そのものとカップル間の深い人間関係の形成というのは別物であり、知識や技術としての「三人称の性」を超えつつも、その先にある、不可解きわまりない「二人称の性」というもののとっかかりをつかめない途中段階にあるということなのかも知れません。
あなたもまた、そうした誰も答えが言えないほどわけの分からないものを、自身のうちに改めて抱え込んでいけるかどうかが問われていくでしょう。
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我と汝
今週のいて座は、強き者としての自覚をスーッと深めていこうとするような星回り。
『鳥のうちの鷹に生れし汝かな』(橋本鶏二)という句のごとし。鷹は春頃に、山地の樹上高くや断崖に巣をつくり、子を育む。「空の王者」ともされる鷹ですが、掲句では明らかに、新たに生まれた鷹の子に自分自身を重ねています。
当然それはみずからに備わる強さということをよく知っているから可能なことで、ここで作者は新たに生まれた強き者の運命と向きあいつつ、自身の強さやパワーを果たしてどのような形で使い尽くすべきかを十分な熟慮をへて、心に決めていこうとしている訳です。
あなたもまた、自身の力の使い道や留意点について、改めて自問自答を重ねていくべし。
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全身全霊へ
今週のやぎ座は、自己の根本としての「丹田」の充実に立ち返っていこうとするような星回り。
近世における禅の復興者であった白隠(はくいん)の中で、最も多くの人々に読み継がれてきたのは何と言っても『夜船閑話(やせんかんわ)』でしょう。
この書物で説かれていたのが、白隠が若いころに座禅に行き詰まり、心身に決定的な変調をきたした際に、それを治癒・克服する術として京都白川の洞窟に住む白幽という仙人から教わった内観法についてなのですが、それは道教と仏教を織り交ぜた養生法であり健康術でした。
あなたもまた、改めて高い目標の達成や大それた自己実現などよりも、改めて心身の健全化に取り組んでいくべし。
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身のうちを走り抜けるもの
今週のみずがめ座は、精神の汚れや澱を洗い流していこうとするような星回り。
『春尽きて山みな甲斐に走りけり』(前田普羅)という句のごとし。
「ゆく春を惜しむ」という、甘やかな感傷に流れがちな季語を用いつつも、初夏へと向かう季節の勢いを感じさせる一句。こうした実感にもとづいた掲句は、自然が人間を浄化するということの内実について、簡潔に教えてくれているように思います。
あなたもまた、SNSや世間に接しているうちに疲弊しがちな精神をいかにリフレッシュさせていけるかがテーマとなっていきそうです。
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実感が深まるということ
今週のうお座は、フッとわかって何かに出会い、パッと開いていくような星回り。
東欧の都市にまつわる物語が五編おさめられている、池内紀の『錬金術師通り―五つの都市をめぐる短篇集』という短編集。たとえば、カフカが少年時代を過ごしたプラハの旧ユダヤ人地区ゲットーを訪れる話では、地下牢とカフカ自身が形容していた「細い通りが迷路のように入り組んでいる」場所に出くわした<私>は、カフカの次なような言葉を思い出します。
「私たちの内部には、あいかわらず暗い場末が生きています。いわくありげな通路が、盲いた窓が、不潔な中庭が、騒々しい居酒屋が、陰にこもった宿が――(…)陰気な壁のような建物がつづく。どの窓も小さい。部屋はきっと昼間でも暗室のように暗いのだろう」
あなたももまた、いつの間にかどこかで見た夢のような道の奥へと迷い込んでいくことになるはず。
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