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ポールスタートのバニャイアがスプリント勝利。ホンダのリンスは2位獲得果たす/第3戦アメリカズGP

2023年04月16日 06:00  AUTOSPORT web

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フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2023MotoGP第3戦アメリカズGP スプリント
 4月16日、MotoGP第3戦アメリカズGPのスプリントレースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。

 2位はアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)が獲得。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13位でゴールしている。

 土曜日昼頃に行われた予選では、Q1から挑んだライダーのうち、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)とマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がQ2へ進出した。

 その後行われたQ2では、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)やジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)などの転倒が相次ぐ中、最後のアタックでフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が、2分1秒892をたたき出して、今季初となるポールポジションを獲得した。

 2番手はホンダ勢としてただひとり、Q2に進出したアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)。3番手はルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)というフロントロウとなった。

 ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は最後に自己ベストを更新したものの、7番手にとどまった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はQ1突破ならず、17番手からのスタートとなる。

 午後に行われた10周のスプリントレースは気温31度、路面温度46度のドライコンディションで行われた。ポールポジションスタートのバニャイアと2番グリッドスタートのリンスは、1周目から接戦を展開した。

 2番手を走るリンスの後ろには、やや離れてアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、そして5番手にクアルタラロが続いていたが、2周目にリンスがミスをして3番手に後退すると、アレイシ・エスパルガロが2番手に浮上した。また、クアルタラロは4周目にマルティンにかわされて5番手後退している。

 さらに5周目、クアルタラロは1コーナーで転倒を喫する。再びレースに加わるも、表彰台争いからは脱落した。

 このころ、すでにバニャイアは2番手以下を引き離しており、残り4周で2秒ほどのアドバンテージを築いていた。このトップに対し、2番手はアレイシ・エスパルガロとリンスによる接戦となり、リンスがアレイシ・エスパルガロをかわして再び2番手にポジションを上げる。一方、3番手となったアレイシ・エスパルガロはマルティンにとらえられ、マルティンが3番手に浮上した。

 バニャイアは序盤にトップに立って以降、危なげない走りで優勝を飾った。2位はリンスで、ホンダ移籍後初となるトップ3。3位はマルティン。体調不良だったという初日はその状態でもトップとなり、予選では2度の転倒を喫したために12番グリッドからスプリントレースを迎えたが、10周のレースで追い上げた。

 最後までマルティンと3位を争ったアレイシ・エスパルガロは4位。そして、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が11番手スタートから5位でフィニッシュした。中上は13位でゴール。5周目に転倒したクアルタラロは、19位でスプリントレースを終えた。