4月13~16日に2023FIM世界耐久選手権(EWC)第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで開催されている。日本人ライダーが5人、日本由来のチームが3組も参戦しているが、国内ではなかなか見ることができないトピックスを写真をメインにいくつかお届けする。まずは予選までの様子だ。
まずは予選日のル・マン-ブガッティ・サーキット。天候が安定しない週末となったが、観客席やピット棟が壮大で映像で良く見るル・マンのイメージそのもの。
チームのトラックも大型のもので、多くのチームスタッフやライダーがトラック内で過ごしてしている。
昨年のWEC世界耐久選手権の際に『“ヘンタイ”カメラマン現地情報(https://www.as-web.jp/sports-car/832273)』で紹介されていたル・マンミュージアム内だ。
二輪マシンもあるが、古いクルマや四輪のレーシングマシンが多数展示されている。四輪のル・マン24時間は2023年で100周年大会となるため、行かれる方は是非こちらもオススメしたい。四輪は6月開催のため、考えてみてはいかがだろうか。
ライティングが完璧で、影も綺麗な演出がされているトロフィーも展示されていた。
パドックに戻るとF.C.C. TSR Honda Franceのスタッフが使用するスクターが止めてあった。どのレースでもレーシングマシンと似たカラーリングになっているスクターがあるため、パドックではいつも眺めてしまう。
ヨシムラSERT Motulのピット裏にはレーシングマシンが……と思いきや、ミラーもナンバーもついた完璧なレプリカのGSXが止められていた。スタッフの私物だろうか? もしかして加藤陽平ディレクターの出勤用バイクだったり?
パドックの奥にはバイク用品が多数売られているブースがあった。ウエアからヘルメット、レーシングスーツやバイクまであり、バイクで訪れたファンがその場で装備を充実させていた。
予選日の初日夜に行われたナイトセッション。SCカー先導の練習や観覧車のライトですごく明るい印象だ。
TEAM KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARはこのナイトセッション後にランディ・ド・プニエ選手がスタート練習をしていた。
まさに飛び乗っているシーン。暫定スタートグリッドの発表ではスタートライダーを務める予定となっている。
また、練習だけでなく、ミーティングを4人のライダーとスタッフ陣で行っている様子が多く見られた。新体制のため、さらにセッティングを詰め、作戦を立てる必要があるが、決勝まではどのような位置で走ることになるだろうか。
さらに、藤井正和監督とジーノ・リアがパドックで再会する感動的なシーンに立ち会えた。リアは昨年の鈴鹿8耐でクラッシュして、一時は重体となったがここまで回復させた。決勝前にはパレードを行う予定のためル・マンに入った。
2度目のゼッケン『1』を掲げるF.C.C. TSR Honda FranceのホンダCBR1000RR-R。昨年もこのゼッケンを維持できるか、そして今大会ではヨシムラSERT Motulが3年連続優勝を決めるかが見ものだ。