ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州ドルトムント市南部ヘルデで10日午後、通行人の女性がマンホールの蓋の穴から顔を出しているリスを発見。助けようとしたものの失敗し、消防署に助けを求めた(画像は『New York Post 2023年4月11日付「‘Uncooperative’ squirrel trapped in manhole ドイツ西部のドルトムント市で今月10日午後、マンホールの蓋の穴にリスがはまり、消防士が出動する事態となった。リスは興奮しパニック状態で抵抗、消防士たちは苦戦を強いられたという。ドイツのニュースサイト『WDR』などが伝えた。
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独ノルトライン=ヴェストファーレン州ドルトムント市南部ヘルデ(Horde)で10日午後1時45分頃、通りを歩いていた女性がマンホールの蓋の穴から顔を出しているリスを発見した。
リスは穴にはまって動けなくなっており、女性は穴から引っ張り出そうとしたものの、噛まれそうになり断念した。リスは興奮しパニック状態に陥っていたそうで、女性はリスを落ち着かせようとスカーフを被せ、地元の消防署に通報した。
こうして駆けつけた消防士はまず、マンホールの蓋を取り外し、リスに怪我をさせないよう慎重に作業を開始した。
ドルトムント消防署はSNSで「リスは消防士に非協力的であったため、救出作業は難航した」と明かすも、最終的にはリスの解放に成功したことを報告。「リスは怪我もなく、近くの森へとまっすぐ姿を消した」と続けた。
なお同署はこの投稿に、マンホールの穴から顔と前脚2本を出した「お手上げ状態」のリスの写真を添えており、リスの目が泳ぎ、放心状態であるのが分かる。リスがかなりのストレス下にあるのは一目瞭然だが、一方の消防士はというと、分厚いゴムの手袋をはめて3人がかりで対応、その表情は真剣そのものだった。
実は同消防署、4年前の2019年6月にもマンホールの蓋の穴に頭がはまったリスの救出を試みており、「今回騒動を起こしたリスと同一個体かどうかは分からない」と述べている。ただ消防士らは当時、現場でリスを解放できず、獣医がリスを麻酔で眠らせて対応していた。
ちなみにマンホールの穴にはまるのは、リスばかりではない。独ヘッセン州では2019年2月、
消防士がマンホールの蓋の穴から体が抜けなくなったドブネズミを救助しており、害獣を助けた消防士に称賛の声があがっていた 。
画像は『New York Post 2023年4月11日付「‘Uncooperative’ squirrel trapped in manhole, gets rescued by firefighters」(AP)(Feuerwehr Dortmund)、2019年6月21日付「Firefighters rescue squirrel stuck in manhole months after saving rat」(AP)』『Feuerwehr Dortmund 2023年4月11日付Facebook「Eichhörnchen aus misslicher Lage befreit」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)