画像／幸せのおうちパン 穂（6個セット）4016円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第19回目は大阪府・大阪市の「BRUNO」で生まれた、おうちの形が愛らしい「幸せのおうちパン 穂」をご紹介します。
おうちで過ごす時間が、より幸せで楽しくなるパン
物語そのもののようなロマンックな歴史があったり、設計者や職人のこだわりや美意識が形になった名建築巡りが好きで、旅の目的にもよくしている。思い起こせば、建築好きは幼少期から。新聞とともに届くモデルハウスの広告の間取りを眺めるだけでなく、理想の家を描いて遊んでいた。お小遣いで買い揃えたミニチュアの家具を、宝物のドールハウスに飾るのも、少女時代の趣味のひとつ。それだからか、さまざまある名建築の中でも、もともと誰かが住んでいた家を訪ねるのがとりわけ楽しい。
この手のひらサイズの小さな食パン「幸せのおうちパン 穂」も、まちなみや間取りを見ることや、家で過ごす時間、家がモチーフの絵や雑貨が好きだった店主が、自分のパン屋を開くとき、家族や一級建築士の兄の協力のもと、「おうち」の形のパンを完成させたのが始まり。見た目の愛らしさだけでなく、誰でもにっこり安心して口にできるように、安心・安全な無添加食材のみを使用。窯の温度や発酵時間、小麦の香りなど細部にまでこだわることで、幸せに包まれる、ほんのり甘くて香り高い食パンが焼き上がる。
取材・文／甲斐みのり 撮影／鍵岡龍門
