社外的には「女性の活躍」をうたっていても、女性の採用が「未婚/既婚」で左右されることはいまだ珍しくないのかもしれない。新卒就活していた当時、圧倒的優位で進んでいた選考が、結婚予定を告げたとたん不合格になったという経験談が寄せられた。
東京都に住む20代後半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員・職員/年収450万円)からで、5年前に「某物流関係の会社の面接」を受けたときのことだった。
「最終面接までいけばうちの学生はほぼ内定確実」と言われていた
女性は、当初は順調だった選考の進み具合をこう回想する。
「集団面接では私だけ資格持ちということもあってかかなり好感触で、難なく最終面接まで行きました。大学の就職課から得た情報では、その会社は最終面接までいけばうちの学生はほぼ内定確実と言われていました」
最終面接は役員との個人面接だったが、「他の就活生は一人で面接室へ出入りする中、私だけ社員の方に案内されたり」と待遇が明らかに違ったという。
しかし、ことはそう簡単には進まなかった。「肝心の面接で最後に、『弊社に勤めたらどのような社員になりたいか』と聞かれた際、女性は素直にライフプランを明かしたのだが……。
「当時の時点で私は婚約していたため、結婚の予定があること、もちろん出産も考えているがその後も働く母親として家族を支えながらキャリアを積み重ね子どもに誇れる人材でありたいと話しました」
「すると今までニコニコしていた面接官の表情が明らかに曇り、結果、あれだけの好待遇が嘘のように最終面接で不合格」
堂々と自身の展望を語ったことが、あだとなったのだろうか。女性は「確実ではありませんが結婚の話をしたのが良くなかったのかもしれません」と悲しい可能性に思いを巡らせた。その後を
「大学の就職課の責任者に結果と最終面接での出来事を伝えると、『時代錯誤過ぎる!』と激怒しクレームを入れておくとの事でした。その後はどうなったかわかりませんが、その会社は大手のため今も存続しています。女性の育休産休に理解が深まっていることを願います」
と祈るように綴っている。
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