トップへ

あべのハルカス近鉄本店、春の大型改装に7億円を投資 婦人服売場でスクランブルMDを推進

2023年04月10日 12:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com


「美sion Terrace」イメージパース

Image by: 近鉄百貨店
 あべのハルカス近鉄本店が、春の大型改装を段階的に実施する。第1弾として4月12日に婦人くつ売場の移転オープン、27日に新たな売り場「美sion Terrace」のオープンを予定している。

 大型改装では「都心型総合百貨店」への進化を目指すという。総投資額は約7億円で、増収目標は約22億円。
 婦人くつ売場は、ウイング館2階からウイング館3階へ売場を移設する。売場面積は約1150平方メートル。約50ブランドを取り揃え、ファッション感度の高い来店客向けに「ペリーコ(PELLICO)」「ハンター(HUNTER)」「キーン(KEEN)」のインポートシューズ3ブランドを導入する。

 タワー館5階に新設する美sion Terraceは、昨年度から婦人服売場で取り組んでいる「スクランブルMD」の戦略に伴い企画された第3弾の編集売場と位置付ける。売場面積は約245平方メートル。美容や健康、消費に対する意識が高い50女性をメインターゲットに、「飲食・健康食品」「アパレル・服飾雑貨」「美容・ライフスタイル」「コンサルティングブース」などのゾーンを揃え、アパレルだけではなく雑貨やフードを含めることで「日々の癒し」や「未来への投資」といった付加価値のある商品を提供するという。飲食・健康食品のゾーンでは、アクアメディカルクリニックの石黒伸院長が総監修し、無加熱・無殺菌でつくる栄養価の高いジュースバー「春ジュース(HARU JUiCE)」を百貨店で初展開。また、光文社「美ST」などのライターを15年以上務める八尾美奈子氏が編集を手掛ける売り場も設け、食品から雑貨まで豊富な知識を持つ同氏が厳選したアイテムを販売する。

 あべのハルカス近鉄本店は今後、タワー館1階とウイング館2、3階のMD構成のリニューアルに着手するなど、国内外の超広域から人が集まる売り場づくりを進めていくという。