公式予選が行われた午前中に引き続き、青空が広がった富士スピードウェイ。太陽の日差しも強く、スタート時点で気温は13度、路面温度は32度を示していた。予選で15位だった関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はエンジン交換によるグリッド降格のペナルティを受けて最後尾に。
代わって15番グリッドを手に入れていたのは国本雄資(Kids com Team KCMG)だったが、駆動系トラブルが発生したようで、いったんはグリッドに着いたもののスタート進行中にピットへと戻されてしまった。修復はスタート前に完了し、無事にピットスタートを切っている。
14時30分にフォーメーションラップが始まり、41周の決勝レースがスタート。ロケットスタートでトップを奪ったのは3番グリッドスタートの大湯都史樹(TGM Grand Prix)で、TGRコーナーで野尻との戦いをサイド・バイ・サイドに持ち込むと、続くコカ・コーラコーナーで一気にオーバーテイク。
オープニングラップは大湯、野尻、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井、山下というトップ5となり、ローソンはスタートでやや出遅れたか6番手にドロップした。ただ、宮田のペースが序盤上がらず、2周目に坪井、4周目に山下、そして6周目にローソンの先行を許しじわじわとポジションダウンしていった。
翌7周目のTGRコーナーで、ポジション争いを展開していたジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)と太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が接触。アレジがスピンからコースサイドにマシンを止めてしまい、レースは前戦に続きセーフティカー(SC)が導入された。このSC中にタイヤ交換のためのピットウインドウが開き、10週を終了するところでほとんどの車両がピットへとなだれ込んでくる。勝負は各チームのピット作業となった。