昨年60万もパチスロで負けてしまった松本ミゾレである。僕は2003年にパチンコホールデビューして以来、これまでずっとその総合収支はプラスを堅持している。
もともと運が良いので、そこまで苦労せずに、ちょっとひもじくも生きていけるだけの兵糧を手に入れることができるのだ。だけど去年はやばかった。恐らく昨年はずっと家の中に、貧乏神かなにかが間借りでもしていたんだろう。
年は明けて2023年は今の所ギャンブル運も堅調で、このまま行けば年度末にはパチスロの収支を雑所得申告する手間が生じそうである(つまり勝ってるってことね、みんなもギャンブルの勝ちは20万以上から必ず税務署に申告、申告!)。
まあでも去年60万も負けてる男なので、今の時点で浮いてようと年度末まで息が続くかは不透明ですが。(文:松本ミゾレ)
近所にパチンコホール=破滅が近い!
さて、ここからが本題である。少し前に「『家の近くにパチンコホール』やめたほうがいい? パチンコライターがデメリットを解説」というコラムを書いた。簡単に書くと、パチンコをやらない人は、パチンコホールの近くに住むとハマっちゃう可能性があるので、なるべく避けましょうという話である。
じゃあパチンコホールの近くには、パチンコファンが住めば良いのか? って話になるが、実際どうなのか
3月、5ちゃんねるに「ギャン中の俺がパチ屋近くの家に5年間住んだ結果ww」というスレッドが立っていた。ギャンブル中毒を自認する人が、パチンコホール近くに5年住むとどうなってしまうのかということが、本人によって語られている。この貴重な独白を、ぜひみなさんにもシェアさせていただきたい……。
「学生の時は1パチだけだったのに4パチへ手を出し、年収4、500万あるのに貯金0 40万くらい借金ある。…くたばれ自分…」
追い詰められても自分に原因がある状況であることは、まだ認識できている。ゾンビに噛まれた直後、まだ意識がある状態の人みたいでなんだか涙が出てきそうだ。こういう人がやがては「あの店はインチキをしている!」とか「ホルコンで出玉制御!」とか言い出すようになったのを、これまで何度も目にしてきた……。
ギャンブル好きがパチンコホール近くに住んでしまうと、そりゃあしょっちゅう通うわけで。その上で理性や貯蓄を保つとなれば、もう勝ち続けるしかない。でもそれができれば苦労はない! よって緩やかな破滅の未来が待っているのである!
今すぐ引っ越して! パチンコホールのない土地へ…
僕自身、パチンコホールが徒歩15分圏内という範囲にゴロゴロしてる土地に住んでいるのもあって「ちょっと散歩してくるね」という外出が命取りになることが結構ある。最近は「今日はパチンコホール行かないぞ宣言出すかぁ」となったとき、PayPayで決済するためのスマホしか持ち歩かないようにしているけど、こういう対策ができる依存症マンばかりではないのだ。
スレッドを立てたこの人物も、脳内に完全にパチンコの残像が刷り込まれている模様。「一生治らん」との指摘に対して「ほんまそう思うわ」と回答しちゃっている。
その上で「(パチンコホールのない地域に)引っ越してまともになることを願うけど、目の前にあるパチ屋に行けるって選択肢が出ると、もう止まらん」とも書き込んでいる始末。まあ、分かるよ。数年前に絶縁した知人が、駒込駅前のマンションに住んでいたときに目と鼻の先がパチンコホールだったものだから、本当に息をするように出入りしてすごいことになっていたし。
ちなみにスレ主は現在27歳。アラサーなのでまだやり直しが効く年齢である。今すぐにパチンコホールから結構離れた土地に引っ越してしまうことで、物理的に来店頻度を落とすなどの対処をすれば、俄然マシになりそうではある。
年収だって27歳の割には高いし、40万の借金なんて3ヶ月ぐらいで返済できそうだ。パチンコ・パチスロって余暇と、失っても別に惜しくないけどちょっと凹むぐらいの金額で遊ぶ娯楽。娯楽に生殺与奪を握られるようではご先祖様にも心配されちゃうので、お小遣いの範囲で遊ぼうじゃないか!
まあ世の中には、そのお小遣い全額を投じて1年で60万負けたクソバカもいますが。