4月7日、静岡県の富士スピードウェイで予定されていた全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦/第2戦の専有走行。今季からSF23シャシーが導入されたことで、全ドライバーにとって貴重なSF23での富士初走行となるはずだったが、天候悪化が予想されるという理由により、専有走行はキャンセルとなってしまった。なかでも、今季からスーパーフォーミュラに参戦する太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にとってはSF23での初ドライブの機会が失われることになってしまった。
しかし、今季から導入されたSF23シャシーの初ドライブとなるはずだった3月6~7日の鈴鹿合同テストを前に、鈴鹿で行われたスーパーGTのメーカーテストで太田はトラブルからクラッシュ。背中を痛めてしまった。そのためDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの6号車は大津弘樹が代わってステアリングを握っていた。
とはいえ、4月8日の予選は40~45分程度の計時予選に変更されることが濃厚。この短い時間で太田はSF23に適応していくしかない。「おそらく何セットかニュータイヤを履くことができるとは思うのですが、そうすると逆にセットアップの時間をとれなくなってしまう。経験があるドライバーならある程度こなせるとは思うんですけど……。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはトップチームなのでその点は信頼していますが」と太田は悩ましい状況を語った。