Text by CINRA編集部
KIRINJIが新レーベル「syncokin」を設立した。
8月にメジャーデビュー25周年を迎えるKIRINJI。レーベル名の「syncokin」は『新古今和歌集』から取り、堀込高樹(KIRINJI)が命名した。「刺激的で浪漫的な新旧様々な音楽」を幅広く取り入れていくという。
今回の発表にあわせて、4月10日放送スタートのテレビ東京系ドラマ『かしましめし』主題歌“nestling”が4月11日に同レーベルから配信リリースされることが明らかになった。
“nestling”はドラマの登場人物の3人が食卓を囲む部屋を「巣」に、成鳥ではあるけれど不器用な彼らを「雛鳥」に見立てた楽曲。BREIMENの高木祥太(Ba)とSo Kanno(Dr)がKIRINJIのレコーディングに初参加した。
レコーディングとミックスは、millennium paradeやBREIMEN、Friday Night Planなどの楽曲を手がける佐々木優、ジャケットとレーベルロゴは大島依提亜が担当。楽曲は堀込高樹がDJを務めるα-STATION FM京都『NEW MUSIC, NEW LIFE』の番組内で、4月9日にフルサイズで全国初オンエアされる。
【堀込高樹(KIRINJI)のコメント】
この度、KIRINJI堀込高樹は音楽レーベル『syncokin』を立ち上げることになりました。
シンコキン、と読みます。
新しい音楽は自分に刺激と直感を与えてくれます。古い音楽には浪漫と郷愁、親しみを感じます。
それらを包含する音楽、今の時代に生きる今の人々の生活にフィットする音楽を作りたいと僕はいつも思っています。
そんな思いを一言で表す言葉を見つけました。
新古今。国語や歴史の授業で習った「新古今和歌集」のシンコキンです。時を表す言葉が三つ並んでいる。
不勉強なのでこの書物に収められた和歌については一句も知りませんが、かねてより新古今という綴りとシンコキンという響きに面白みを感じていたのです。いい、これでいこうじゃないか!
表記をどうするか。思案の結果、サブスクリプションサービスで聴いてくれている海外のリスナーにも届くようにアルファベットで『syncokin』としました。
新は「syn」、同時に。
古は「co」、共に。
今は「kin」、親類。
三つならべて『syncokin』です。とてもファミリアーな印象の言葉が生まれました。
新しい音楽も古い音楽も取り込んで、今の音楽として響かせよう。
今を共に生きる人、KIRINJIを聴いてくれる人は皆、親戚。
そんな気分で作品を創っていきます。
皆様、『syncokin』をよろしくお願いいたします!
KIRINJI 堀込高樹