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面接で「キミ、頭薄いね、年齢不詳なんだけど」と言われた男性 「社会の不合理を勉強した」と回想

2023年04月07日 06:10  キャリコネニュース

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自分が受けたひどい仕打ちが、反面教師になることもある。東京都に住む40代後半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/正社員・職員/年収800万円)が、15年前に経験した「面接での信じられないエピソード」を語ってくれた。

某大手企業から就職サイトを通じてスカウトされた男性だが

「面接室に入るやいなや、人事部長はイラつきながら溜め息をついて『はい、座って、で、何しに来たの?』とのこと」

と散々な面接の始まりだった(文:okei)

「何、そのスーツどこで買ったの?サイズ合ってる?笑えるんだけど」

面接官は30代後半~40代前半の人事部長らしき男性と、20代の女性だった。スカウトされて行ったつもりだった男性は、出鼻をくじかれたものの「当時流行りの圧迫面接かと思いつつ驚きもあり、同じ舞台に乗らないよう平静を保つのに必死でした」と振り返る。その後も

「『うちの会社のこと知ってるの?歴史言ってみて』など攻めてこられましたが、むしろスカウトされたので会社説明を聞きに行くくらいの軽い気持ちで行ってしまったのでシドロモドロになってしまいました」

と内心困惑しきりの様子だった。面接官のひどい態度はまだ続く。

「足を組んでふんぞり返った姿勢で、さんざん溜め息をつかれ、『キミ、頭薄いね、年齢不詳なんだけど』『何、そのスーツどこで買ったの?サイズ合ってる?笑えるんだけど』と笑うわけでもなく、散々嫌味を言われました」

今ならアウトの容姿いじりだが、当時としても失礼極まりない。同席していた女性はほとんど言葉を発せず、申し訳なさそうに座っていたという。

「おそらくスカウトを打った方かと思いますが、人事部長は私を貶めると同時に、その女性にも間接的にこんな面接セッティングしてんじゃねーよ、と言わんばかりの雰囲気を醸し出していましたので、今なら社内的にもパワハラと言えるような凍りついた空間でした」

面接は、一方的に男性の見た目について嫌味を言い尽くしたところで「じゃ、そちらが何もなければもういいでしょ」で終了となった。

「長く感じましたが15分程度だったと思います。最後は来なくていいのに、形式的にエレベーターまでお見送りして頂きましたので、こちらから一礼して『どうぞよろしくお願い致します』と言って去りました」

最後までいたたまれない空気のままだったようだ。「もちろん面接結果は不合格」だった。

「当時の私は外見やファッションにも無頓着だったので、都内のオフィスビル高層階でジーパンにニットで仕事をしているオシャレ人事部長から見たら、下の下に見えたでしょう」

と思い返す男性。入社意思はなかったため「結果は問題ではなかった」とは言うものの、「今でも思い出すと腹立たしい最低な面接」だったとしている。最後に、教訓をこんな風に綴っていた。

「最低な人柄の上司が部署をしきっていても、組織の力があればきちんと会社は成り立つ、という社会の不合理を勉強した面接でもありました。今は私も面接を主導する立場ですが、応募者に寄り添い、短所は口に出さず、長所を確認しどう活かせるかを確認するよう心掛けております」

※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ