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メルセデスAMG、2023年のワークスドライバー計18名を発表。シラーとグルニエが内部昇格

2023年04月04日 22:50  AUTOSPORT web

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メルセデスAMGは4月4日(火)、18名からなる2023年度のファクトリードライバーを発表した。
 メルセデスAMGは4月4日、同ブランドを代表する2023年度のファクトリードライバーを発表した。このなかで前年までジュニアドライバーであったファビアン・シラーとミカエル・グルニエが、メルセデスAMGの“パフォーマンス”ファクトリードライバーに昇格することが明らかになった。

 メルセデスAMGのジュニアドライバーイニシアティブを卒業したふたりは、ドイツメーカーが設ける3つのレベルシステムの最上位に位置する11人のラインアップの一部を構成している。

 同社は火曜日、2023年シーズンに向けて契約した18人のワークスドライバーを発表。5人のジュニアとふたりのエキスパートが、ファクトリーの“パフォーマンス”ドライバーの主要メンバーを補完した。

 AMGワークスドライバー・ラインアップの中で継続メンバーは、昨年契約したルーカス・アウアーとフィリップ・エリス、そしてマーロ・エンゲル、マキシミリアン・ゲーツ、ジュール・グーノン、トーマス・イェーガー、ダニエル・ジュンカデラ、ラファエル・マルチェッロ、ルカ・ストルツの9名だ。

 一方でマキシミリアン・ブークは昨年10月にプロレースからの引退を発表した後、メーカープログラムを離れている。

 昇格を果たしたグルニエとシラーは昨季2022年、メルセデスAMG GT3を駆り幅広いシリーズで活躍。グルニエはSPSオートモーティブ・パフォーマンスからAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズに参戦しGT3タイトルを獲得したほか、DTMドイツ・ツーリングカー選手権ではグループMレーシングのドライバーも務めた。

 25歳にしてメルセデスAMGファクトリードライバーとなった最年少のシラーは、ニュルブルクリンク24時間レースで2位となったゲッツスピード・パフォーマンスのラインアップのひとりだった。

 メルセデスAMGは、11名の“パフォーマンス”ドライバーに加えて、ラルフ・アロン、ジョーダン・ラブ、ユスフ・オウェガと新たにジュニア契約を結んだ。昨年このポジションを担ったダービッド・シューマッハーとアルジュン・マイニはもう1年間同じ役割を継続する。

 さらに、アダム・クリストドーロウとダニエル・モラドは、専門分野でのレースプログラムを持つエキスパートドライバーとしてラインアップに留まることが決まった。クリストドーロウはメルセデスAMGのニュルブルクリンク24時間レースへのファクトリー参戦をサポートし、モラドはGTワールド・チャレンジ・アメリカのレースに参戦予定だ。

 昨シーズン、エキスパートドライバーを務めていたマニュエル・メッツガーは18名のドライバーラインアップから外れている。

「2023年シーズンに向け、我々は過去のシーズンでふたたび議論の余地のないトップクラスの成果をもたらした強力なドライバーラインアップに、才能とスピードのある数人を追加した」と語るのは、メルセデスAMGカスタマーレーシング責任者のステファン・ウェンドル。

「ラルフ・アロン、ジョーダン・ラブ、ユスフ・オウェガの3人は世界最速のファミリーに新たに加わった新進気鋭のメンバーだ。彼らすでにその才能を証明しており、メルセデスAMGのジュニアドライバーとして成長を続けることができる」

「その結果、我々は新しいシーズンに向けて素晴らしいポジションにいることを確信しており、スリリングなモータースポーツの瞬間と多くの共同成功を楽しみにしている」

■メルセデスAMGカスタマーレーシング 2023年ドライバーラインアップ
NameNationalityStatusジュール・グーノンアンドラパフォーマンスルーカス・アウアーオーストリアパフォーマンスミカエル・グルニエカナダパフォーマンスフィリップ・エリススイスパフォーマンスラファエル・マルチェッロスイスパフォーマンスダニエル・ジュンカデラスペインパフォーマンスマーロ・エンゲルドイツパフォーマンスマキシミリアン・ゲーツドイツパフォーマンストーマス・イェーガードイツパフォーマンスファビアン・シラードイツパフォーマンスルカ・ストルツドイツパフォーマンスラルフ・アロンエストニアジュニアジョーダン・ラブオーストラリアジュニアアルジュン・マイニインドジュニアユスフ・オウェガドイツジュニアダービッド・シューマッハードイツジュニアアダム・クリストドーロウイギリスエキスパートダニエル・モラドカナダエキスパート