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鉄道模型メーカーのカツミ、駿河屋など運営するエーツーの子会社に

2023年04月04日 18:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
インターネット通販「駿河屋JP」を旗艦事業とし、新品・中古素材を扱うメディアリサイクル事業を展開するエーツーが、2023年3月31日付で鉄道模型メーカー、カツミの全株式を取得したと発表した。カツミの子会社化により、駿河屋の販売網と連携し、新たなシナジーが実現するという。


静岡市に本社を置くエーツーは、インターネット通販に加え、「駿河屋」「ブックマーケット」「エーツー」などの屋号で全国実店舗展開(直営およびFC)も行い、3月末時点で店舗数は約100店舗を数える。ゲームソフト・CD・DVD等のメディア商材を中心に、近年はアニメ雑貨、プラモデル、ミニカー、フィギュア、トレカといったホビー系商材も主力商品に。今年、旧静岡丸井ビルの土地建物を取得しており、「ホビーの街」を掲げる静岡市の新たなランドマークとして、本社の移転と旗艦店のオープンを計画している。

カツミは1947(昭和22)年、港区白金の地に創業した鉄道模型メーカー。かつて米国への輸出製品を手がけ、その作りの良さは鉄道模型ファンからも評価されたという。現在はおもにHOスケールの電車・新幹線など製造。本物志向のユーザーを魅了する製品を作り続けている。



両社の資本提携により、駿河屋が持つ3,000万件以上のビッグデータを生かした商品開発や、グループ会社を含む国内外のリアル店舗とECサイトの販路を使った販売促進などの連携が可能に。需要が年々拡大している模型・ホビー市場に対し、「顧客が望むサービスや体験価値を提供し続ける事」の実現に向け、グループ会社と連携してホビー商材の強化を進めるとしている。



駿河屋はジョブ型雇用によるプロフェッショナル人材の採用も行い、鉄道模型のスペシャリストの採用を進めている。店舗・ECサイト内において、より完璧な鉄道コーナーを構築することをめざす中で、カツミの子会社化は大きく貢献すると考えており、とくにジオラマ作りや鉄道会社限定商品の開発において知見があることから、大きなシナジー効果が期待されるという。



エーツーは2021年、RCモデルメーカーの京商をグループ会社に加え、ホビー商材を拡充するとともに、メーカーとしての機能も獲得している。今後は販売だけにとどまらず、京商やカツミの技術力を生かした高品質な商品を製造。メーカーとして国内外へ向けた販売を視野に、「ホビーを愛する世界中の方々へ『駿河屋』を知っていただく足掛かりとしたい」と考えているとのこと。(MN 鉄道ニュース編集部)