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ミニバンとキャンプの相性は? ホンダ「ステップワゴン」で考える

2023年04月04日 11:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ミニバンといえば家族でのお出かけや買い物、子供の送り迎えなどに大活躍する便利なクルマだが、キャンプや車中泊との相性はどうなのだろうか。ホンダが純正用品を使って仕立てた「ステップワゴン」のアウトドア仕様を見てみると、かなりイケてる組み合わせに思えた。


○キャンプ道具をたっぷり積んでみた



「ミニバンは大人4で出かけてもスペースに余裕があります。ファミリーカーのイメージが強くてアウトドアには向かないのではと思われるかもしれませんが、オートキャンプ場などでは、ほぼ高低差はありませんから実は問題ないんです」



自らもステップワゴンユーザーでキャンプが趣味のホンダ広報・野々村宗さんによると、ミニバンはキャンプに向いている車種だという。ホンダ純正用品を取り扱うホンダアクセスには、キャンプや車中泊に使えるアイテムが豊富にそろっている。今回はステップワゴンの「AIR」と「SPADA」を使ったアウトドア仕様車を実際に見ることができた。



まずは「AIR」の純正アクセサリー装着車を見てみよう。こちらはキャンプ仕様といった感じの仕立てだ。


エクステリアは白を効果的に使って元気でポップな雰囲気に。ホンダアクセスが「スポーツミックス」と呼ぶコーディネートの提案で、フォグライトガーニッシュ、ボディサイドモール、リアコーナーガーニッシュ、マルチカラー塗装のアルミホイールなどを装着している。これらは単品で取り付けることも可能だ。


車内には大型のルーフコンソール(運転席と助手席の天井にある収納)、11.4インチの大画面ナビ、15.6インチのリアモニター、シートアンダーボックスなどを装備。小さな子供やお年寄りでも乗り降りがしやすいよう、スライドドアを開けると自動で展開する「オートサイドステップ」や乗り降りの際につかめる「ロングアシストグリップ」(普通のグリップと比べ長さが2倍)なども付いている。


クルマの周りに4人分のキャンプグッズを展開してあるが、これらの道具はステップワゴンの荷室に積んできた想定だ。椅子はあえてかさばるタイプを選んだらしいが、これだけ積んでも荷物は後席の背もたれ以下の高さで納まるので、荷崩れが起こったり後方視界を邪魔されたりする心配がない。

ベース車両はステップワゴン「AIR」のハイブリッド車(e:HEV)/FFで車両本体価格は353.1万円。アクセサリーが合計149.853万円で、合計は502.953万円となる。

○親子2人でミニバン車中泊が楽しそう



次はステップワゴン「SPADA」の車中泊仕様だ。


エクステリアはダーククロームメッキのフロントグリルやフォグライトガーニッシュ、ハイコントラストシルバー塗装のアルミホイールなどを装着している。



外観で何といっても目を引くのはカーサイドタープだ。こちらはホンダ純正用品ではないのだが、タープがあれば車外でくつろぐことができる。本来なら支柱4本で展開するタープも、クルマがあれば支柱2本で済むので準備も楽になるに違いない。


このクルマは2列目が「キャンテンシート」(ベンチ状ではなく2脚の独立したシート)になっているのだが、左右のシートを中央にスライドさせて寄せれば2脚がくっついてベンチ状になる。そのまま後ろに倒せばちょっとしたベッドに早変わりだ。シートには乗車中の乗員を支えるための凹凸があるからそのままだとフラットな状態にはならないが、写真のようにマットレスを持ち込めば2人くらいは楽に寝られる就寝スペースが作れるし、くぼみをクッションや毛布などでふさぐだけでも人によっては問題なく寝ることができるだろう。



ホンダアクセスのセパレートカーテン(前席と2列目以降のスペースを区切る)やプライバシーシェードなどを使えば、就寝スペースをかなり暗くすることもできるし、周囲から見えないプライベート空間を作り出すことも可能だ。出先で着替えたりするときなどには、クルマをプライベートスペースとして活用することもできる。


ベース車両はステップワゴン「SPADA」のe:HEV/FFで車両本体価格は376.75万円。アクセサリーが合計131.593万円で、合計は508.343万円となる。(藤田真吾)