既婚女性が再就職をしようとすると、いまだに「家計の補助」的な仕事・収入でいいと決めつけられてしまうことがあるようだ。東京都に住む30代前半の女性は、ある「中小の食品会社」の社長面接で言われた、がっかりした言葉を打ち明けた。(文:okei)
「おまけに出身地に加え、血液型まで聞かれるしまつ」
女性は結婚していったん仕事を辞めたが、再び働こうと面接を受けた。夫の職業を聞かれ、「〇〇株式会社」と大手企業の社名を答えると、
「旦那さんの収入で暮らしていけるよね、あなたはなぜ働く必要がないのに働こうとしてるの?」
と言われてしまう。しかも
「前職の半分の給与を提示されました」
と納得いかない様子で綴った。夫が高収入だと妻は能力に関係なく給料が低くてもいいというのだろうか。「あきらかに男尊女卑の考え方で…がっかりしました」と不快感をあらわにした。不愉快な質問はこれにとどまらず、
「おまけに出身地に加え、血液型まで聞かれるしまつで、呆れてしまいました」
と仕事に関係のないことも根ほり根ほり聞かれたようだ。
「家族経営の中小会社の社長は、就職活動したことないでしょうし、年収も当然良いとは思いますが、あまりに女性軽視な面接でした」と振り返った女性は、現在営業職で正社員として年収650万円で働いている。