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初優勝のベゼッチ「出だしからいいフィーリングがあった」/第2戦アルゼンチンGP決勝トップ3会見

2023年04月03日 10:10  AUTOSPORT web

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アルゼンチンGPで初優勝を飾ったベゼッチ
 4月2日、MotoGP第2戦アルゼンチンGPの決勝レースがテルマス・デ・リオ・オンドで行われ、MotoGPクラスで優勝したマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)と2位のヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、3位のアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が会見に出席。レースを振り返った。

■マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/決勝レース:優勝
「すごい週末だったよ。家を出たときにはこういう結果を考えてもみなかった。でもここで走り出してすぐに、すごくいいと感じて、バイクと一体になっていた。最初からすごくいい感じがあったんだ」

「昨日もとてもよかったんだけど、今朝は雨だとわかって、かなりがっかりしたよ。ドライではよかったけど、ウエットだったら難しくなるだろうと思ったから。でもウオームアップでバイクに乗ってすぐ、素晴らしいフィーリングがあった。だからまた信じられるようになって、『いける』って思ったんだ」

「スタートすると走るのを楽しんで、ものすごく集中していた。すべてがうまくいったよ。素晴らしい日だったし、長い時間がかかった。でもやっと成し遂げたんだ」

「(レース中は)すごくタフだったよ。でも、じつはレース前半はまだ楽だったんだ。逃げるのにすごく攻めていたからね。攻めているときは集中しているものだから。残り周回数を最初に見たときは14周で、最初の11周は本当にあっという間だった。『ワオ、いい感じだ』と思ったんだ。でもそこから最後まで、レースを完走するのに必死だった。すごくタフだったけど、最終的には大丈夫だったよ」

「(これまで)僕の家族にとってはとても大変だった。どのライダーも知っているように、みんな、犠牲を払わなければならないんだ。長かったけど、素晴らしかった。最後にいい思い出ができると、大変だったことも思い出すけど、それがすべて報われたような気がするものだから。父だけじゃなく母もシスターたちも、家族みんなが最初から僕をサポートしてくれた。感謝してもしきれないよ」

「バレ(バレンティーノ・ロッシ)も同じで、彼がいなかったら、家族の支えがあったとしても、ほぼ不可能だったと思う。バレは僕に人としての成長の機会を与えてくれたし、ライダーとして世界選手権にステップアップするチャンスを与えてくれた。そして成長し続け、MotoGPにステップアップするチャンスまでくれたんだ。感謝したいよ」

「(表彰台で着たメッシのTシャツについて)信じられなかったよ。Tシャツを着て、本当に素晴らしい気持ちだった。バレがバイク競技の中でそうであるように、メッシはサッカー界のGOAT(Greatest Of All Time。史上最高の選手)だ。それに今年すごいことをやってのけたスポーツマンでもあるから、本当にファンタスティックだったよ。Tシャツを着てすぐ、表彰台の下にいた(アンドレア・)ミーニョに『ミーニョ、サイン入りだよ!』って言ったんだ」

■ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)/決勝レース:2位
「序盤もかなり集中していた。こうしたコンディションだから、表彰台か、あるいは優勝のチャンスもあるかもしれないと思っていたんだ。スタートはよかった。1コーナーもすごくよかったんだけど、最初の8、9周はほかのライダーのほうがペースがよかったんだ。なんとか争ったけど、ポジションをキープするのは厳しかったし、何度かミスもした」

「それからトップの7人はかなり速いペースで逃げていったんだけど、半分くらいから僕はほかのライダーと差ができ始めた。彼らがリヤのグリップに問題を抱えているのがわかって、僕のほうがペースがよかった。だからポジションを上げていったんだ。すべてのコントロールがうまくいった。ミスをしないようにしていたけど、表彰台を考えたらとてもタフだったよ。残り11周になっても表彰台が見えず、僕はまだ7番手につけていた」

「それから集中を保っていって、残り2周でモルビデリをとらえ、それからアレックス(・マルケス)を5コーナー前の最後のストレートで抜いたからね。とてもハッピーだよ。しばらく表彰台を獲得していなかったからね」

「2位はいい結果だし、僕たちは優勝するためにどう改善すべきかわかっている。ドライと同じ問題でも、ウエットでは最後にちょっとの差をつくることができるんだ。というわけで、次のレースに向けてすでにこの改善点を持っていることを期待しているし、それに取り組むだろう。これをマスターすれば、また表彰台に上がるチャンスがあると思う」

■アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)/決勝レース:3位
「今週末についてはとても満足しないとね。僕たちが常に前進しているのは確かだし、これは本当にとてもうれしいことだ。レースは僕たちにとっては少しタフで難しかった。ウオームアップでタイヤがパンクしてしまい、あまり走れなかったし、電子制御やセットアップについてもあまり試せなかったからね」

「だからレースは『行ってみてどうなるかだ』みたいな感じで迎えたんだ。このために結局、ちょっと苦戦しすぎたんだけど、とにかく喜ばないとね」

「今日のマルコは別次元にいて、1周目の彼を見て『よしわかった。チャオ(バイバイ)』って言ったんだ(笑)。(追い付くのは)無理だったね。それからはヨハンを抑えるのに頑張っていたけど、彼は1秒もアドバンテージがあって、最終ラップに仕掛けられたときには『僕は勝負できない、彼は僕よりもずっと速い』と思ったんだ」

「チャンピオンシップでたくさんのポイントを獲得したんだから、喜ぶべきだよね。今年のチャンピオンシップはとても長く、これがカギになるだろう。僕たちは最後まで安定していないといけない。常に前進はしているけど、まだ第2戦だ」

「グレシーニ、ドゥカティと、こういう風にスタートを切れるとは想像もできなかったよ。バイクにはすごくいいフィーリングがあって、チームにもいい印象があるんだ。ドゥカティのバイクに乗るのに最善の走り方というのがまだできていないから、もっと頑張らないとね。日に日にいい方向に向かっているよ」

「1戦につき37ポイントを獲得できる。長い道のりだろうし、そしてチャンピオンシップはかなり変わるだろう。僕たちは調子を維持しなくちゃいけないし、チャンスを得ようとしないといけない」