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子ども部屋「巣立った後もそのまま」が半数以上 - 最大の理由は?

2023年04月03日 09:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
積水ハウスは3月30日、同社の研究機関である住生活研究所が実施した「子どもの巣立ち後の暮らしに関する調査」の結果を発表した。調査は1月20日~22日、全国の夫婦のうち、居住する子が独立した40代~60代の既婚男女554人を対象に行われたもの。


まず、子どもの巣立ち後の「子ども部屋」の状態と使用状況について尋ねてみた。



すると、「子どもの"もの"をそのままにしている」人が53.8%を占める結果となった。子どもが巣立ってから3年以内の人では、70.9%にのぼっているほか、巣立ち後11年以上経過している人でも40.3%となっている。



また、子ども部屋の活用については43.9%が「別用途の部屋として未活用」と回答している。



子どもの"もの"をそのままの状態かつ「子ども部屋」を別の用途の部屋として活用していない人に、その理由を尋ねてみると、「子どもの帰省時の使用」が61.0%で最多となり、次いで「子どもが戻った時の居場所」が46.2%、「片付けるのが手間」が23.6%で続いた。


一方で、子ども部屋を別の用途の部屋として活用している264人のうち、約4割は巣立ちして1年以内に子ども部屋を活用している事も分かった。その割合は、巣立ちして4~5年以内にはおよそ9割となっている。


子ども部屋をどのように活用をしているかについては、「倉庫・物置」が27.3%で最多に。「夫婦別寝室」の使用は24.6%、「書斎や仕事スペース」の使用は12.5%となっている。



また、子ども部屋を別の用途の部屋として活用している人で、子ども部屋に限らず、工務店や住宅会社に委託するようなリフォームを実施または実施計画のある人は、28.1%となった。



その内容については、「間取りを変更して大きな部屋、空間を作る」(24.3%)、「趣味に適した部屋を作る」(23.0%)、「収納用の部屋(納戸)」(20.3%)など。



続いて、子どもの巣立ち後、夫婦間の会話が少しでも「増えた」と回答した人を男女で比較したところ、女性が40.4%に対し、男性が50.9%と差が見られた。


夫婦間の会話が増えた理由については、「夫婦で旅行に出かけることが多くなった」(38.3%)、「夫婦で買い物に行くことが多くなった」(37.2%)、「夫婦の時間の重なりが長い」(36.8%)が上位に。



また、夫婦生活満足度においては、会話が「増えた」人の93.0%が満足または少し満足と回答している。一方で、夫婦間の会話量が減った人では、満足または少し満足と回答した人が15.8%にとどまったほか、少し不満または不満の回答は半数に近い44.7%となった。


満足していない人に理由については、「夫婦間の会話の減少」が25.0%で最多となっている。また、女性では「家事や役割分担が変わらないから」が27.3%で最も多くなっている。(フォルサ)