4月1日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGPのスプリントレースがテルマス・デ・リオ・オンドで行われ、優勝したブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)がレース後の会見で喜びを語った。
予選Q1からのアタックとなったビンダーだが、ミックスコンディションのなか思うようにタイムを上げられず予選15番手となった。しかし、午後から行われたスプリントレースでは、ロケットスタートを決めてオープニングラップで一気に順位を上げて、上位に浮上する。2周目に2番手に浮上すると、翌周にはトップに躍り出て、その後最後までトップを譲ることなく、最後まで守り切ってトップでチェッカーを受けた。
■ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)/スプリントレース:優勝
「今日のことはちょっとした驚きだったよ。僕だけじゃなく、チームにとってもね。ポルティマオからもうすでにかなりよくなっていたんだ。すごくいいスタートが切れて、最初の3、4コーナーではできるだけタイムを詰めようとかなり頑張って攻めたよ。3、4番手にいるとわかったときには、ちょっと頭を振って、ほんとかどうか確かめたくらいだ。すごくうれしいよ」
「チームは今日のためにすっかりバイクを変えてくれて、すごく気持ちよく走れるようになったと感じたし、グリップも増したんだ。彼らの努力には感謝してもしきれない。でも、明日もまた同じように戦おうと思っている。また勝ててとてもうれしい。久しぶりだからね」
「(最終ラップ、マルコ・ベゼッチに迫られたことについて)ダッシュボードには『+0.5秒』って出ていたものだから、最終ラップはかなり冷静に入ったんだよね(笑)。でも、バックストレートの終わりで、彼(ベゼッチ)のバイクの音がすぐ近くで聞こえて、『くそ!』と思ったよ(笑)。ブロックすることになって、最後の1周は最短距離で走ろうと心掛けた。だからもし彼(ベゼッチ)が僕を抜こうとしたとしても、大きく動かないといけなかっただろう」
「フィニッシュラインを通過したときはもう、大喜びだったよ。15番手からこんなことが起こるなんて想像できなかった。チームにはすごく感謝したいね」