求人広告で「未経験歓迎」と募集しながら、会ってみると未経験を全否定してくる採用担当者もいる。東京都に住む30代後半の女性から、「面接での信じられないエピソード」が届いた。「営業未経験可の会社での採用面接」での出来事で、面接官の一人が「目の前に座るなり開口一番」、こんなセリフを飛ばしてきたという。
「営業未経験?事務職しかしたことない人に務まらないよ。絶対できないよ。無理無理。できないできない」
「この時間私には一銭も出ないんです!」
女性は事前の書類選考に通過し、その日は1時間ほどSPI試験(総合適性検査)をしたあと、人事担当者の2人による面接があった。開始早々、前述のように未経験者を全否定する言葉をぶつけられてしまった。
「圧迫面接かな?と思いこちらも未経験だが誠意を持って頑張る旨を伝えたのですが、面接官の台詞はずっと『無理無理』」
と当時を回想する。「いい加減イライラしてきたので」と怒り心頭の様子でこんな猛抗議を開始した。
「事前に職務経歴書と履歴書を出しているのだから未経験不可と仰るなら書類選考の段階で落とせば良かったですよね。なぜわざわざ面接に呼び出してSPIまで受けて駄目な理由をずっと聞かされなければならないんですか?」
「この時間が無駄ですよね。そちらはこの時間もお給料が発生してますがこの時間私には一銭も出ないんです!」
こう「怒ってしまいました」と書いていた。もっともな正論に慌てたのはもう一人の人事担当者だ。
「『未経験でも、あなたのようなガッツのある方と会ってみたいというか…』とあたふたフォローをしていましたが、こんな人たちと働くのはまっぴらだと思い『もう結構です。お時間頂戴しありがとうございました』と言って失礼しました」
こう綴った女性は「私の印象や見た目が良くなかったのかもしれないですが……」と謙遜しつつ、「何にしてもまかり間違ってそんな会社に入社しなくて良かったです」と苦い記憶を振り返った。ちなみに女性は現在、営業職の正社員として年収650万円で働いている。
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