普段はぞんざいな付き合い方しかしないのに、都合の良いときだけ頼ってくる友人に辟易した経験はないだろうか。熊本県の40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収350万円)の場合、中学1年のとき同じクラスで部活も一緒だった友人「H美」がそんな相手だった。
「H美を含めた6人グループで行動していましたが、夏休みあたりからH美から無視されることがあり、何かしたかと尋ねても『別にー』と言うだけで」
そのまま「1対1の付き合いはないものの」「20歳を過ぎても腐れ縁」という関係だったと振り返る。女性にとっては単に“腐れ縁”だったが、あるとき彼女は女性に対し一方的な依頼をしてきたという。(文:福岡ちはや)
友人代表や二次会幹事、きちんと会ってお願いするのが筋では?
絶縁のきっかけとなったのは、H美の結婚式だ。ある日突然送られてきた、
「(二次会の)幹事お願いしたいんだけど。新郎新婦はタダで、おいしいお店、よろしくね」
というH美からのメールを見て、女性は「えっ?!」と戸惑った。なぜH美は、普段は付き合いのなかった女性に幹事を頼んできたのか。
「20代、友人の結婚ラッシュがあり、2組ほど友人代表や二次会幹事をお願いされ、受けたことがありました」
と心当たりを振り返る。ただ、ほかの友人たちの態度はH美とはまったく違うものだった。
「今まで受けた人は、きちんと会ってお願いされ、『○○だから(お願いするんだよ)』と言われたことで引き受けたこともあり、むしゃくしゃした気持ちに」
結婚式の二次会幹事は時間も労力もかかる大変な仕事だ。たいして付き合いの深くない相手に雑に頼まれては、むしゃくしゃするのも当然だろう。そのうえ「新郎新婦はタダで」と自分から言ってくるのもドン引きだ。
「式には出ようと思っていましたが、あまりに酷すぎて式にすら出ず」
この件を共通の友人・A子に相談したところ、A子は女性にもH美にも配慮した対応をしてくれた。
「A子は優しいので、『H美は私に甘えてるんだよ』。あと喧嘩してほしくないことを言われました。そして『幹事なら私がする』とまで言ってくれました」
女性は胸をなでおろし、H美のメールに「私は(幹事を)できない。代わりにA子がしてくれると言ってくれたから、直接A子に改めてお願いしてほしい」と返信した。これで一件落着となるはずが、H美の返信はこれまた信じがたいものだった。
「M香のときもM美のときも引き受けたのに、どーして私のは引き受けないのか?○○がおかしい」
これには、さすがに我慢の限界を迎えた女性。
「式には出ようと思っていましたが、あまりに酷すぎて式にすら出ず。年賀状のやりとりにも、(H美は)印刷のみで一言(のコメント)もなしだったので、そこから一切関わることをやめました」
と結末を綴った。
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