29日からドイツを公式訪問しているチャールズ国王。ベルリンのブランデンブルク門では、独シュタインマイヤー大統領と共に現地の人々としばらくの間交流を楽しむ(画像は『The Royal Family 2023年3月29日付Instagram「Thank you for such a warm welcome to Berlin!」』のスクリーンショット) イギリスのチャールズ国王とカミラ王妃が、3日間にわたるドイツへの公式訪問を開始した。国王に即位後初となる外国訪問の初日、夫妻はドイツの首都ベルリンにあるブランデンブルク門でドイツ連邦共和国のシュタインマイヤー大統領夫妻から歓迎を受けた。その後、チャールズ国王は群衆から「バーガーキング」の紙製の王冠を差し出されるというハプニングがあった。
【この記事の動画を見る】
チャールズ国王とカミラ王妃が現地時間29日、3日間にわたるドイツへの公式訪問を開始した。今回は国王が君主に即位して以来、初めての外国訪問となる。
夫妻は同日午後、英オックスフォードシャーにあるブライズ・ノートン空軍基地からボイジャー機に乗り、ドイツの首都ベルリンにあるブランデンブルク国際空港に向かった。飛行機がドイツ領空に入る際には、2機のドイツ軍戦闘機による護衛を受けたという。
ドイツに到着した夫妻が空港に降り立つと、21発の礼砲と航空機の祝賀飛行“フライパス”による歓迎儀式が行われた。
チャールズ国王は白いシャツにブルーのネクタイを締め、黒いロングコートを羽織って現れた。
カミラ王妃はドイツの国花であるヤグルマギクの色にちなんだ、コーンフラワーブルーのコートドレスと帽子を着用していた。コートの左胸には、故エリザベス女王が所有したブローチをつけていた。このブローチは1942年、メアリー王妃が孫のエリザベス王女(当時)の16歳の誕生日にプレゼントしたものだ。
そして夫妻はベルリンのシンボルとして有名なブランデンブルク門へ向かい、ドイツ連邦共和国のフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領とエルケ・ビューデンベンダー大統領夫人の歓迎を受けた。
歓迎式典では英国とドイツの国歌が斉唱され、チャールズ国王が儀仗隊を視察した。その後、国王とカミラ王妃は集まった現地の人々としばらくの間交流を楽しんだ。
群衆の中には、大手ハンバーガーチェーン「バーガーキング」が配布している紙で作られた王冠を頭に被る人の姿も見られたが、後列にいた男性が自分の王冠を頭から外してチャールズ国王に手渡そうとするハプニングが起こった。
英ニュースサイト『Daily Mail Online』などによると、この男性は後ろの方から手を伸ばして国王と握手しており、紙の王冠を差し出して「これをどうぞ」と伝えている。
すると国王は満面の笑みを浮かべ、この男性に対して「結構ですよ」と丁重に断ったのだ。さらに別の女性も「私からのプレゼントがあるんです」と紙の王冠を渡そうとしたが、国王は微笑みながら受け取りを拒否したという。
また他にも、群衆の中の男性が帽子を落とすと国王が拾い上げて手渡す場面があった。この男性はお辞儀をして感謝の気持ちを伝えたという。
ドイツ訪問の2日目となる30日には、チャールズ国王がドイツ連邦議会で君主として初めての演説を行う。訪問最終日となる31日には、港町として栄えてきたドイツ第2の都市ハンブルクを訪問する予定だ。
画像は『The Royal Family 2023年3月29日付Instagram「Thank you for such a warm welcome to Berlin!」「Vielen Dank an Bundespräsident Steinmeier und Frau Büdenbender, dass Sie uns in Berlin empfangen haben.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)